• "年金"(/)
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  1. 長野市議会 1993-06-01
    06月16日-03号


    取得元: 長野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成 5年  6月 定例会平成五年六月十六日(水曜日) 出席議員 (四十二名)  第一番      滝沢勇助君      第二十四番    原田誠之君  第二番      田中健君       第二十五番    宮崎利幸君  第三番      三井経光君      第二十六番    伊藤邦広君  第四番      根岸元宏君      第二十七番    市川昇君  第五番      平瀬忠義君      第二十八番    伝田勝久君  第六番      小山岑晴君      第二十九番    甲田孝雄君  第七番      山本和男君      第三十番     近藤秀勝君  第八番      若林佐一郎君     第三十一番    越野要君  第九番      青木誠君       第三十二番    加藤一雄君  第十番      金井六郎君      第三十三番    村田武君  第十一番     酒井美明君      第三十四番    小山章夫君  第十二番     鈴木清君       第三十五番    今井寿一郎君  第十三番     北野隆雅君      第三十六番    高川秀雄君  第十四番     町田伍一郎君     第三十七番    入山路子君  第十五番     轟正満君       第三十八番    堀井佑二君  第十七番     伊藤治通君      第三十九番    大井友夫君  第十九番     小池例君       第四十番     竹内久幸君  第二十番     藤沢敏明君      第四十一番    内山国男君  第二十一番    笠原十兵衛君     第四十二番    和田伴義君  第二十二番    戸谷春実君      第四十三番    宮崎一君  第二十三番    野々村博美君     第四十四番    松木茂盛君 欠席議員 (なし) 欠員 (二名)  第十六番  第十八番 説明のため会議に出席した理事者  市長       塚田佐君       環境部長     北村俊美君  助役       山岸勲君       農林部長     新井誠君  収入役      久保田隆次君     商工部長     寺沢和男君  教育長      滝澤忠男君      建設部長     宮沢信雄君  公営企業管理者  内田将夫君      都市開発部長   宮沢実君  監査委員     宮嵜嘉津夫君     職員研修所長   伊原教昭君  建設部建設技監             市街地整備局長  北島良一君  兼都市開発部              水道部長     徳武久央君  建設技監兼    高野義武君      下水道部長    長田威君  オリンピック局             消防局長     楠正勅君  建設技監                教育次長     小林丈志君  総務部長     増田禮三君      教育次長     久保健君  企画調整部長   徳永治雄君  財政部長     豊澤信章君  生活部長     小島武彦君  福祉部長     藤本廣美君職務のため会議に出席した事務局職員  事務局長     吉沢隆幸君  事務局次長    高橋進君  兼総務課長  議事課長     江守毅行君  議事課主幹    鈴木隆利君  兼課長補佐  議事係長     北原昇君  主査       野中敬一君  主事       内海修君  主事       冨岡俊明君  総務課長補佐   戸井田易君  調査係長     伝田彰雄君  主査       久保田高文君  主事       桜井篤君議事日程一 一般質問(個人)   午前 十時 二分 開議 ○議長(高川秀雄君) ただ今のところ、本日の出席議員数は四十名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 昨日に引き続き、市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 二十九番甲田孝雄君   (二十九番 甲田孝雄君 登壇) ◆二十九番(甲田孝雄君) 二十九番、甲田孝雄でございます。 昨日は、十一月十日任期満了に伴う市長選に、三期目の出馬を決意表明されました塚田市長に対し、既に我が党におきましても御推薦を申し上げておる現在、全力を挙げ所期の目的が達成できますよう、共に戦い切ることをお誓い申し上げ、公明党長野市議団を代表しまして、さきに通告してあります五点と、それらについて質問いたします。 市長並びに関係部長の明快なる答弁をお願いいたします。 初めに、入札制度について質問いたします。 本市におきましては、冬季オリンピック関係に伴う施設を初め、今後その他大型事業が着手される中にあって、特に建設関係におきましては、御承知のとおり建設省では直轄事業に技術情報提案総合評価方式等の新方針を打ち出し、また、国の中央建設審議会が昨年十一月に指名競争入札の改善や入札制度の多様化を提言しており、また、長野県も透明性や公平性をより確保するために、指名競争入札制度の改善や国の新方針等導入の可能性を探り、年内に方針を打ち出すと言われておりますが、これら国・県の動向に対し、本市はどのような見解を持っているのかお伺いいたします。 また、本市の一般競争、指名競争入札の契約規則及び議会議決に付する契約等の条例に基づき律しておる基準に対し、より具体的にするとして透明性や公平性を確保したいとしている県と同様、今後規則の見直し等改善する方向が考えられるのか質問いたします。 なお、六十一年九月一日から施行の長野市入札制度研究委員会のその後の経過と役割はどうであったのか、お尋ねいたします。市長並びに関係理事者の答弁をお願いいたします。 次に、テーマシティ長野コンベンション施設について質問いたします。 冬季五輪のメディアセンターや運営本部となる文化コンベンション施設について、塚田市長は、「平成七年四月に起工式ができれば十分に間に合う。確実性が高く後でリスクを負わないものが必要」との方針を伺いましたが、今後十分な協議検討をされ、促進をお願いするものであります。 一、今や長野市は、世界から日本からまなざしを注がれており、このまなざし、見られていることを十分意識し、見る側を裏切らない国際コンベンションシティをテーマに掲げておるが、運輸省が一九八八年に指定した国際コンベンションシティだけでも二十五都市もあり、数多くの競合の中で埋没しないよう、更なるテーマの絞り込み、区別化が重要な課題であり、若里地区に建設される文化コンベンション施設は、このようなテーマに裏付けられた都市イメージの設計延長線上に計画され、未来永ごうに繁栄される拠点と位置付けられるものであると思うが、どのように考えられるのかお伺いいたします。 二、長野市らしさのテーマの具現について様々なことが考えられますが、「揺りかごの街長野」として、一、盆地的風土、盆地の中央に母なる川、千曲川、犀川ゆったりと流れ、幾年にもわたる自然の息吹が注がれ、長野市の地形は揺りかごのような印象を来た人に与え、二、教育県長野は全国的に知られ、長野市はその中核として、佐久間象山等数多くの創造的人材をはぐくんできた。長野市は、人材や文化をはぐくむという点でも世界の、日本の揺りかごであると言える。三、心をいやす点においては、善光寺平を中心に据えた長野市は日本人の心のふるさと、訪れた人が心をいやされる長野市は、正に社会の揺りかごと言えると思われます。 このように、「揺りかごの街長野」を具現化する一つの方法として、人づくりターミナルというテーマを持ったコンベンション建設をし、そのシンボルとして、一、スポーツ人材づくり、二、郷土人材づくり、三、芸術人材づくり、四、企業人材づくり等人づくりターミナルの機能はどうか。アート・イン・レジデンス、スポーツ・イン・レジデンス等の施設の付随等も考えられますが、今後十分検討される中にあって参考にしていただければ幸いと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。 全国的に見られるコンベンション施設はハード優先の嫌いがあり、その延長線に外観デザイン優先、スペック主体の設備等の建物を完成されるまでのイニシャルコストしか計算しないという、いわば「箱貸し」の思想の嫌いがあり、この思想の脱皮が求められており、これからのコンベンション施設は文化のインキュベータ機能を持ったコンベンション施設として、一貫したテーマの設定、運営面の充実が求められておりますが、この件についてもどのように考えられるか、併せてお伺いいたします。 三として、今後の長野市のPRとして事前期間中等が考えられますが、一九九四年のリレハンメル、一九九六年のアトランタのオリンピック開催期間中、日本の文化、長野の文化等を初めとするPR、また国内に向けてのPRは具体的にどのように計画されておるのか。また、一九九八年オリンピック開催期間中、オリンピック憲章四十四条に文化プログラムを計画しなければならないと言われておりますが、これらのPRはコンベンション誘致がスムーズになる要素と思われますが、これらPRについて市長並びに関係部長の答弁をお願いいたします。 次に、茶臼山動物園についてお尋ねいたします。 昭和五十八年八月開園以来満十年を経た今日、茶臼山動物園を中心とした入園者は平成四年度十五万八千六百九名で、前年度対比百十三・一%、開園以来の最高の入園者と聞いておりますが、開園以来今日まで市当局並びに関係各位の御努力に対し、感謝を申し上げるものであります。 つきましては、次の点について質問いたします。 一、初めに、毎年管理運営費等一般会計から多額の補てんをされておる今日、建設当初より多少赤字であっても、広く市民のサービスとして社会教育、生涯教育、情操教育の場としての使命を持って、今後も創意努力をされて促進する方針なのか。反面、収支のバランスを目的としたものとして、例えば第三セクター等で総合経営を図っていくお気持ちであるのかどうかお伺いいたします。 次に、車社会の今日、県下から車で訪れた方々が、茶臼山動・植物園、恐竜公園、自然博物館を結ぶ通過道路がなく大変不便を感じているものであり、その通過道路整備をお願いするものであります。庁内の関係部局でプロジェクトチームを編成いただき、御検討をお願いいたします。 動物園北口駐車場から茶臼山自然植物園、長さ四百三十メートルの道路拡幅により、先ほどの四か所に車で行けるもので、この件について砂防事務所に問い合わせていただき、十分調査され、設計、計画書、協議書を提出していただければ反対しないとの回答のことですので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 二、申すまでもなく、動物園の使命と目的は、一、動物の保護、二、動物の愛護、三、レクリエーションの場、四、自然環境保護に対する教育の場と言われますが、幸い今年度事業で子供動物園の触れ合い事業の拡充、レクチャールーム(ビデオ教室)の建設、レッサーパンダの放飼場所の拡充整備等の建設が着手されるとの事業に対し、感謝を申し上げるものであります。 そこで、なお一層動物愛護に関する事業として、動物里親制度の実施をお願いするものであります。 この件につきましては、高松市栗林公園を参考とするものでありますが、飼育、展示する動物に対し里親として登録し、その特定の対象動物の保護者的存在になるもので、所有権は発せず、期間は認めた日から一年間、提供された拠出金、最低三千円、当該年度の寄附金として取り扱い、特典として一、優待券の提供、二、動物園情報の提供、三、里親の集いへの招待、四、動物園行事の招待、五、来園時の触れ合い行事(飼育係の監督の下、可能な範囲の世話や触れ合いができる)等であります。動物愛護の促進目的のため、里親制度の実施を希望するものであります。 三、現在公園に遊具がなく、レクリエーションの場として年次計画による遊具の設置をお願いいたします。入園者の状況は、一通り動物を見て帰ってしまう方が多く、親子連れで遊具を使ってゆっくりと楽しむ場所が必要であります。元来動物園に来る内容は一生のうち平均三回とされ、子供のとき親と一緒に来た、自分の子供に言われて来た、孫に言われて来たと言われる中にあって、動物園の付加価値的要素の遊具の設置は、その限りではないと思うのであります。 四、現在の動物展示は見事であり、中でもレッサーパンダ九頭のパドック基地は全国的に珍しい目玉的存在であり、一応動物園展示は完成に近いとされておりますが、強いて希望するならばオーストラリアIOC競技者委員会委員からコモン・ウォンバットの提供があるとのことですが、その後の状況はどうかお尋ねいたします。 五、動物保護策として、平成四年度、市民から百十種の動物治療を依頼され、その治療費九十八万円に対し、県よりは十二万円のみと聞き及んでおり、過去十年間このような状況に対し県と良く協議をいただき、責任の区分と支払いに対し納得のいく対策を講じていただきたい。 六、動物園内の案内標識を大きく変えていただき、だれもがすぐ分かるものにしていただきたい。 以上、何点か申し上げましたが、市長並びに関係部長の答弁をお願いいたします。 次に、消防博物館について質問いたします。 昭和六十三年度事業で市民防災意識の高揚、自治防災組織の育成強化の目的で、平成元年五月オープンの長野市防災市民センターは、地震体験室、火災体験室、研修室等、全国的にも少ないものとして広く市民に活用されているところでありますが、今後なお一層総合的拡充を図る事業として、防災資料センター、消防博物館の設置はどうか御提案申し上げます。 この件につきましては、既に東京消防庁が開園しておりますが、一、消防の起源を尋ね、江戸時代の火消し制度よりの先人たちの情熱と英知の傑品とも言える歴史的収蔵物教材、二、明治から昭和にかけての急速に進んだ近代化の歴史、三、現代の消防の様々、四、大正・昭和に活躍した消防自動車の解説等、消防の歴史が分かる博物館として脚光を浴びており、本市におきましても、これに負けず劣らず過去の歴史に関する古文書、装束、機械器具等数多く保存収蔵されておると聞き及んでおります。が、これらを考えますときに、さらに市民に消防行政の認識を深めていただき、もってその名を後世にとどめ、資料センター消防博物館設置を御検討されますよう要望するものでありますが、市長の答弁をお願いいたします。 次に、ごみ減量、再資源化について質問いたします。 本年、七地区のモデル事業化の一地区として吉田地区も実施すべく協議中でありますが、次の点について質問いたします。 一、ごみに関するモラル及び無断でごみを他地区に捨てない対策を長野市周辺の自治体に、周知徹底を講じていただきたい。 二、モデル地区内の会社、商店、スーパー等の事業所にごみ減量再資源化の協力を徹底していただき、共に促進されるよう行政指導をお願いいたします。 三、既存の助成金、報奨金制度の見直しをし、思いやり予算として増額を検討していただきたい。 四、現在のごみ集積所設置事業交付金、経費の二分の一以内、最高額六万円、八万円を、材料建設費の値上げの折、それぞれ二万円アップをお願いいたします、 五、モデル事業に対し表彰規程を設け、優秀地区の表彰を実施していただきたい。 以上、市長並びに関係部長の答弁をお願いいたします。 最後に、その他として、平成四年九月定例会議会において福祉公社の質問をさせていただきましたが、市長より、長野市に適合するかどうかを含めて十分調査研究をしてみますとの答弁でしたがその後どのような調査をし、どのような状況かをお尋ねいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 公明党、甲田議員の御質問にお答え申し上げます。 まず最初に、御激励と御推薦をいただき、大変ありがとうございます。厚く御礼申し上げ、人間尊重の精神で市民の皆様お一人お一人の幸せを求めて、長野市の躍進を図って、住みやすい街づくりを積極的に進めてまいりたいと思っておりますので、これからもよろしく御指導のほどをお願いいたします。 まず最初に、長野市の若里市場団地跡地に計画をしておりますオリンピック時の報道センター、その後長野市のコンベンションセンターとしての位置付けを持っております施設につきまして、いろいろ今御提案がございまして、国際コンベンションシティの指定を運輸省から受けておりますが、全国にいっぱいある中で長野市らしい特徴を出していくべきだと、揺りかごのイメージでどうだろうかと、人材育成の場にということで人づくりターミナルという位置付けをしたらどうかと、こういう御提案がございまして、ただ今御提案をお聞きいたしておりまして、大変長野市のイメージに私も合っておると考えておる次第でございます。 高速道の開通また北陸新幹線が東口に入りますので、この周辺の緑とさわやかな空気、きれいな水、自然環境の中で研修施設や、そしてまた、いろいろな研究施設ができることは非常に長野市にとってふさわしい事業であると、私もそのように考えておる次第でございますが、まず、報道センターとしての位置付けをしていかなければいけないわけでございまして、オリンピック開催時にはこの報道センターに世界のマスコミの皆様がお集まりをいただきまして、快適に仕事ができる施設を造っていく。そして、そこからテレビあるいは新聞、雑誌のニュースを世界中に発信してもらうわけでございまして、テレビでは地球上の三十五億人以上の皆様が長野のオリンピックを観戦すると言われておりますし、また、新聞、雑誌で長野のオリンピックと併せて長野市の市民生活あるいは文化・芸能が世界中に発信されるわけでございまして、文字どおり世界の「ナガノ」になる一番大事な重点施設と、このように考えております。 ですから、慎重に取り組んでまいりまして、民活事業で進めてまいったわけでございますが、経済情勢の低迷とあいまちまして、もう少し景気の動向を見極める中で民間企業の意欲を確認していきたい。 それから、もう一つは、最近全国的にも民活事業が非常に行き詰まってきておる中で、是非長野市のこの事業は成功させてまいらなければいけないと。後でリスクあるいは市の負担にならないような工夫もしていかなければいけないと、そういうことで着実なもので進めていきたいとこういうことでございまして、最終的には平成七年四月の着工で間に合うと。ですから、設計はその前に入るわけでございますが、そのように考えて今取り組んでおります。 と、もう一つは、市民の皆様、商店街あるいは旅館組合の皆様にも、ひとつ地元主導で整備を図ってもらいたいと、こういう依頼をしてございまして、今大変前向きに精力的にそれぞれ詰めていただいておりますので、その辺の調整も済ませて民間企業の確実な意欲の中でこの事業を仕上げてまいりたいと。 そのときのイメージといたしますれば、そういう情報発信基地としてオリンピック時には使うわけですから、オリンピックの後も引き続いて長野市の情報発信基地として地域の交流の場にしたいと、また、産業の交流の場にしたいと、市民の交流の場にしたいと、このようなことで二人から一万人までの幅広い交流の拠点にしていきたい、文化・情報の発信基地にしていきたいと、こういう考え方でございまして、御提案の人材育成機関、研修施設などは非常にいいプランであると、そのように考えて取り組んでおる次第でございます。 先ごろ信越電気通信監理局でも、オリンピック後は情報などの人材育成機能も持たせたらどうかと、こういう御提案もしていただいたわけでございますが、そういういろんな企業の入る中で人材育成や研究施設も入ってもらえればと、こういうことは考えて、具体的に今当たっておる状況でございまして、いずれまた確実性が増してきますれば議会の皆様とも相談して進めていきたいと、このように考えておる次第であります。 長野市のオリンピックのメーン施設となります報道センターと、オリンピックアイスホッケーA会場と並んで、後の活用が非常に大事な長野市の発展につながる施設でございますので、慎重に確実なものにしていきたいとこのように考えて、そのイメージについてもまた御提案のありましたイメージ、またいろいろな議会の皆様の御意見を聞いて、いいイメージでこの施設を完成させていきたいと、このように考えております。 続きまして、リレハンメルオリンピックは来年二月に開催されますし、アトランタはその二年後ということで、この両冬・夏オリンピックの大会時には、長野の一九九八年の冬季オリンピックのイメージのPRと長野市のPRには絶好のチャンスと、長野県も含めてでございますが、長野のPRには絶好のチャンスとこのように考えておりまして、それらのPR活動をイメージをどのようにしていくかとこういうことで、それはNAOC、長野オリンピック冬季オリンピック組織委員会で、その専門の部署でいろいろ有効なPRについて今検討を開始しておりますので、なるべく早くそれらの成案を待って準備をしていきたいとこう考えております。 なおまた、オリンピック開催時前後、長野のオリンピック開催時前後には、長野オリンピック前後開催期間も含めてオリンピックの前、なるべく早くがいいと思うんですが、長野オリンピックの組織委員会の中で文化プログラムの専門委員会を作りまして、一九九八年の二月、一月ごろから、なるべく早く世界中の皆さんお見えになりますもので、文化プログラムをいろいろしていきたいとこういうことでございまして、これについてもNAOCの文化プログラム専門委員会が今いろいろ研究してもらっておりまして、基本構想や基本計画を作りまして実行していきたいとこういうことでございます。 併せて長野市独自でも、長野市の文芸協とも、意欲を持っていただいておりますので、相談いたしまして、長野市のいろんな文化・伝統・芸能、市民の皆さんの絵画展とかいろんなものを企画していけば、そしてまた情報として世界の皆さんにお流しすれば、非常に長野市の固有の伝統文化も芸術も世界の皆さんに知ってもらえるとこのように考えておりまして、いろいろ企画を立ててまいりたいとこのように考えております。 なお、長野市のイメージをPRする絶好の機会が、来年リレハンメル大会で行われます閉会式のデモンストレーションでありますが、約五分間ぐらいという割当てでございますが、その中でどのように長野のオリンピックのイメージを伝えるかということで、これはテレビでも世界中に放映されます極めて大事な五分間とこのように考えておりますので、長野冬季オリンピック組織委員会の中に、加賀美委員長式典専門委員会を組織していただきまして、今具体的な案を検討中でございましていい案で世界にPRをしてまいりたいと、このように考えております。 続きまして、茶臼山の動物園について申し上げますが、大変茶臼山の動物園も市民の皆様の動物園として、動物と人との触れ合いの中で入園者も増えてまいりまして大変うれしく思っている次第でございますが、今後も名実ともにいい茶臼山動物園にしていきたいと。茶臼山動物園は日本一の動物園と、こういうことになっておりますが、これは高度ですね、高さが五百六十メートルで日本一と、こういうことでございますが、内容も充実をいたしまして名実ともに日本一の動物園にしていきたいと、このように考えて努力いたしております。 その中でいろんな動物も、レッサーパンダだとか人気のある動物も、また子供たち、市民の皆さんと触れ合うウサギとか小動物もいて、なかなか今ウサギとかヤギとか触れ合う機会がないもんで動物園で触れ合ってもらうと、そういう場もありまして、それらも大変好評でございます。 なおいろいろ親しまれるようにしていきますが、その中で実は、オーストラリアのピーター・モンゴメリー氏でございますが、IOCの競技者委員会メンバーでございまして、このピーター・モンゴメリーさんは、平成三年一月IOCの正式調査団として長野市へお見えになった、調査にお見えになったお一人でございまして、調査団のお一人でございまして、その際長野に非常に好意を持たれまして、長野の開催に積極的に御協力いただいて、私も大変親しくなっておりまして、IOCの理事会総会などでお会いするたびにいろいろお話をしておるわけでございますが、この方は水泳出身でございまして、古橋JOC会長とも友人でございます。古橋さんもオーストラリアへ行けばこのお宅へ何か泊まられるということで大変懇意な方ですが、その方がシドニーと北京で今激しく、ベルリンなども争っております今年九月に決まる、その招致活動で東京にお見えになったときに、たまたま長野までお越しをいただきまして懇談いたしまして、この二月でございますが、そのときいろいろなお話の中で動物の話が出まして、何かシドニーの動物園長がお友達ということでございまして、何かいい動物がということで、コアラとかカンガルーとかオーストラリア固有の動物などについて聞いてみますよと、こういうお話がございまして、それじゃお願いしますと、こういう話でございましたが、いろいろ手紙が参りまして、コアラやカンガルーや、コモン・ウォンバットという何か動物がいるんだそうですが、いろいろあるんですが、うちの方の茶臼山動物園長の見解では、コアラは家も新しくしなきゃならんし、冷暖房付きで、ユーカリがないので空輸で持ってくるんじゃこれまた大変だし、コアラは御遠慮したいと。それで、カンガルーはいいと思ったんですが、カンガルーは草原だから茶臼山じゃどうも狭くて気の毒だとこういうようなことで、コモン・ウォンバットというのは小さいので、カンガルーみたいので、今何か子供さん方に人気のある動物の一つだそうで、このコモン・ウォンバットなら人気もあるし狭くてもいいし、長野の気候にも順応できるというのが茶臼山動物園の見解で、これを是非お願いしたいとこういうことで、私の方からまたお願いしておったら、このごろ二、三日前に手紙が来まして、「先日はお手紙ありがとうございました。長野市の動物園に数匹のウォンバットを寄贈するための準備ができつつあります。このウォンバットはシドニーのタロンガ動物園から贈られて、長野市の動物園とタロンガ動物園の園長がこの動物の輸送と飼育方法に関して打合わせが持てないかどうか、その園長から打診があったというので、タロンガ動物園からの報告書も同封いたします。この手紙を読んで、御貴殿の方でこの計画を実行に移す際、まだ問題があるか御検討いただきたい。この計画はオーストラリアの動物の海外輸出を含め幾つかの手続が必要であり、私はこれらを調査して、また連絡します」と、こういうことでピーター・モンゴメリーさんからお話の手紙がございまして、ただ今いろいろ折衝しておるとこういうことで、コモン・ウォンバットを是非頂きたいなと、こういうことで計画を進めておると、こういうことでございまして、内容もまたいろいろそういう人気のある動物やいろんな身近な動物も含めて充実をしていきたいと、このように考えております。 それから、消防博物館でございますが、東京は立派な消防博物館を造られたようですが、東京の「火事は江戸の華」と言うぐらいだから博物館も立派だと思うんですが、長野市は火事はなるべくない方がいいということで、今一生懸命防災活動をしておりますが、平成元年に防災センターを造って、この中に地震の際の体験、また、煙がこの程度になるともう見えないというような体験もできるようにしてありますし、また、地震がどうして発生するかというメカニズムも分かるようになっているし、防災知識が得られるようにということで防災センターを造って市民の皆さんの啓発や体験をしてもらってますが、この防災センターに消防の歴史を示す半鐘とか古いまとい、それから昔のポンプいろいろ飾ってありますが、まだ少ないわけですけれども、どの程度市内に消防に関する古文書また古い機械器具等が保存されているかどうか、まず調査をしてみなければいけないので、それでそれが防災センターの中でおさまればそうだし、おさまらなきゃ市立博物館の一室におさめればいいかなと、まず、どの程度あるか調べてみることが先決ではないかなと思っておりますが、防災センターの運営委員会がありますので、そこで相談しながら、どんな物が残っているか調査をしてみたいと、このように考えております。 それから、ごみ減量、再資源化について私からはお答え申し上げますのは、回収の報奨金の引上げの検討ですが、これは平成四年度の回収実績で大変多くの団体から御協力いただきまして、四百八十七団体、八千七百十二トン回収をしていただきまして、報奨金は三千四百八十四万九千円お支払いいたしたわけですが、これは昭和六十二年から平成二年まではキロ三円でございます。平成三年に一円アップしまして、キロ当たり四円で現在まで至っておりますが、それからもう一つは、ごみの集積所の設置事業補助金の交付金要綱は四年度で改正、昨年改正しまして、それぞれ一万円ずつ引き上げて、六万円が八万円になっておりますが、これも四年度実績では、可燃物のごみの集積所が四十六か所、不燃物の集積所が四十七か所、九十三か所で六百六十五万の支出をしておりますが、これについてもいろいろ衛生組合連合会などからも増額の要望もありまして、いずれもキロ四円と、このごみの集積所の設置事業への補助金についても、ちょうど来年から新しいごみ分別収集を全市でやっていきますものですから、これらの集積所に対する各地区の整備も大分増加するだろうし、報奨金についてもまたいろいろ引上げの要望もありますので、併せて来年度、五年度予算の編成時までに検討していきたいと。それまでには来年全市で実施するいろんな問題について、ごみ減量再資源化推進市民会議で、よくいろんな御意見を聞いて検討していかなければいけないので、その中で来年度予算に向かって引上げの検討をしていきたいと、このように考えております。 ○議長(高川秀雄君) 助役山岸君   (助役 山岸勲君 登壇) ◎助役(山岸勲君) 私から、入札制度の改善につきましてお答え申し上げます。 お尋ねありましたように、国におきましては昨年の十一月に、中央建設業審議会におきまして公共事業の入札制度を改善する答申がございました。 この内容は、発注者が今まで一定数を、入札参加者を指名いたしまして入札してもらうという指名方式であったわけでございますけれども、これに加えまして、技術情報募集型指名競争入札というようなことで、技術情報等を持っている者を大いに活用すべきということで、そういったもののほか三方式を取り入れたわけでございます。これは平成五年度におきまして、国において導入をいたしまして、施行をしているところでございます。また、県におきましても、お話がありましたように年内に結論を出して適用する方針のようでございますけれども、当然工事希望の難易度とか、あるいは大きな事業等にかかわるものが対象になるように聞いております。さらにまた、国におきましては、地方公共団体においても入札や契約の手続の改善、その他適切な運用を推進するために協議会を設けて、多様な入札方式の活用、指名基準の制定、公表等について検討する予定であります。 長野市といたしましても、これら国・県の動向等を見ながら研究してまいりたいというふうに考えております。このことがすなわち透明度あるいは公平性にかかわる制度改善につながるものであるというふうに考えている次第でございます。 それから、次にお尋ねの入札制度研究委員会の経過等でございますけれども、この研究委員会につきましては、実は五十七年に設置をいたしまして、学識経験者あるいは国の出先の職員それから議員さん方にもお願いいたしまして、二十人ほどで構成をしているわけでございまして、本市の公共事業にかかわる入札制度の在り方について研究を行っているわけでございます。発足以来現在までにいろいろ御審議をいただきまして、この結果、指名業者それから入札結果の公表、この辺がポイントでありまして、これについて御答申をいただきまして、現在市におきましても実施をしているところでございます。 今後とも国の対応等の変化もございますので、委員会の御審議等を踏まえながら、入札制度の改善に努めてまいりたいと考えている次第でございます。 ○議長(高川秀雄君) 福祉部長藤本君   (福祉部長 藤本廣美君 登壇) ◎福祉部長(藤本廣美君) 私から、福祉公社の設立の検討結果と、その状況についてお答えを申し上げます。 現在、本市の高齢者等に対する福祉サービスは、御承知のとおり社会福祉協議会及び社会事業協会に委託をして行っているわけでございます。 地域福祉の自主的な参加を得て、高齢者等に対して福祉サービスを提供する、いわゆる福祉公社は、現在約六百六十余の全国都市中三十三市の都市で設置されておりまして、設置率は約五%でございます。 昨年九月定例市議会で甲田議員さんから御質問を受けまして、福祉部といたしましては、早速担当課職員を先進都市の金沢市と大津市へ派遣をいたしました。そして、一つとして福祉公社設立の背景、二つとして公社の現状と課題、三としてそのメリットとデメリット等について調査研究をいたした次第であります。その結果に基づきまして、市社会福祉協議会、社会事業協会並びに福祉部関係職員によって、事務レベルの研究会を福祉部次長をキャップとして設置をいたしました。 以来公社設立の可否、問題点と課題等をテーマにして、目下鋭意研究調査中でございますので、御了承のほどをお願いいたします。 ○議長(高川秀雄君) 都市開発部長宮沢君   (都市開発部長 宮沢実君 登壇) ◎都市開発部長(宮沢実君) 茶臼山動物園について幾つか御提言をいただきましたので、市長から申し上げました以外のことについて申し上げます。 まず、運営方針でございますけれども、議員さんからお話いただきましたように、また、市長から申し上げましたような意図の下に今後も動物園の管理運営を行っていくわけでございますけれども、現在これにつきましては長野市開発公社に委託をいたしておりまして、現在の形を保ちながら今後設置目的を達するために、なお一層創意工夫をしてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、道路整備の問題でございますけれども、御指摘いただきました道路につきましては幅が一・八メートルで、茶臼山自然室館の北口駐車場から動物園北口を結ぶ歩行者用道路として利用しておるわけでございますけれども、これを単純に拡幅するということでは勾配がきつ過ぎまして車が通れませんので、その勾配を緩くするためには大幅なう回が必要でありますけれども、そういたしますと地すべり区域内を利用するということになりますので、技術的な大きな制約がございますので、それらをクリアする中で今後道路と駐車場の位置関係を考えながら課題解決して、実施の可能性を検討していきたいと思っております。 次に、動物里親制度について御提言をいただきました。 これにつきましては、議員さんが御指摘いただきましたような、御紹介いただきましたような先進地の動物園があるわけでございまして、これらの状況を更に勉強させていただき、今後研究してまいりたいと考えております。 次に、遊具の設置の問題でございますけれども、なるべく滞在時間を増やし、よく遊んでいただくためには遊具が確かに有効なものでございますけれども、一方、動物の飼育環境や地形的な条件を考えなければなりませんので、大型遊具を設置することは困難と考えておりますが、植物園や恐竜園を含めて小型の安全な遊具について計画的に設置していきたいというふうに考えております。 次に、市民から依頼のあります動物治療費の件についてでございますけれども、これは傷病鳥獣救護事業ということで県から動物治療の委託を受けておるところでございますけれども、動物治療費と委託料の間では御指摘いただきましたようにかなりの開きがございますので、今後県へ強く改善を要望してまいりたいというふうに思います。 それから、動物園の案内標示でございますけれども、園内の案内につきましては、御指摘いただきましたように更に分かりやすくしたいということで工夫をしてまいりたいと思います。 また、園外からの道路の案内につきましては、現在国道十八号、十九号等に案内標識が設置してあるわけでございますけれども、高速道が開通いたしまして来園者の増加が見込めるということから、主要道路の案内板を景観上に配慮し、また、道路管理者等とも協議して、分かりやすく適切な配置をしていきたいと考えておるところでございます。 いろいろ御提言をいただきまして、ありがとうございました。 ○議長(高川秀雄君) 二十九番甲田君 ◆二十九番(甲田孝雄君) 要望でございますが、ごみ減量の地域への報奨金その他のものは御配慮いただいて、検討いただくということでございますが、そのほかのことは部長さんから答弁いただけませんが、時間がございませんが、ひとつ今日の発言の内容として今後前向きな検討をいただきたいと、前向きに実施をいただきたいと、このように要望いたしまして質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(高川秀雄君) 二十三番野々村博美君   (二十三番 野々村博美君 登壇) ◆二十三番(野々村博美君) 二十三番、野々村博美でございます。日本共産党市会議員団を代表して質問を行います。 塚田市長は昨日、今秋予定されている市長選挙に出馬の表明をされました。質問に先立ち、二期八年の塚田市政への当議員団の見解を述べさせていただきます。 塚田市長は自民党竹下派経世会北信事務局長として、竹下・金丸路線の長野県での重要な担い手として役割を果たしてきました。 この結果、市民にとってはどうだったでしょうか。 一九八五年市長一期目就任当時、十五億五百万、一般会計に占める割合は二・三%だった積立金は、一九九三年度決算では五十六億九千万円、五・九%と増え続けました。その結果、ため込まれた額は一九八五年度百七十五億円だったものが、一九九二年度六百二十億円に膨れ上がったのです。教育・福祉・人件費を削ってため込まれたこの基金を使って、オリンピックや新幹線、東口開発など大型プロジェクトが大企業の利益を最大限保障しながら行われようとしているのです。ここに塚田市長の自民党言いなり大企業本位の市政を見ることができます。 また、一九九〇年、多くの国民が反対をしたにもかかわらず消費税が導入されると、市長は市公共料金にも転嫁しました。 教育行政では、若里の市場団地跡地に学校をという過大規模校解消を求める父母の願いは、オリンピックコンベンション施設のために踏みにじられました。さらに、現在過大規模校の解消は進みましたが、多くの中学校は大規模校のまま取り残されています。こういう中で、学校の長期欠席児童数は異常に増え、長野市統計書によると昭和六十三年小学生三十八人、中学生八十九人だったものが、昨年度は小学生百七十一人、中学生二百七十四人と三倍以上になっています。冷たい教育行政の中で多くの子供たちが傷つけられているのです。また、教育費の父母負担は大変高く、特に学校図書館の事務費もPTA会費で賄われ、さらに図書費の三十八%が父母負担です。この負担は松本市の四倍、県下平均の二・五倍となっています。 また、男女平等、女性の社会進出にとって欠かせない保育行政はどうでしょうか。市単独の持出し額は園児一人当たり県下平均より年間約六万円も低いため、保育料は特に中間層で非常に高い負担となっており、また、臨時嘱託職員が増やされ、さらに、民間保育園への補助金が低いため労働条件の悪化、人手不足、経営危機などを招いています。 市民から待望されている市民病院は、政府、厚生省の医療攻撃の中で赤字を出さない経営を大前提に進めているために、市民病院とは名ばかりで、経営合理化のために第三セクターとなり、派遣労働者の採用や給食の民間委託、差額ベッドの導入などが行われようとしており、市民がだれでも安心して受診できる高度医療機関としての役割が懸念されます。 今後オリンピックや新幹線など大きな課題を抱えている長野市が、いまだに職員数が条例定数より大幅に少ないということは、住民サービスの低下と職員の健康管理や意欲などを考えると大問題です。 また、住民との公約を平気で踏みにじり、議会答弁をほごにした東口開発は、住民無視の塚田市長の姿勢を端的に示したものです。 さらに、世界的に自然保護が叫ばれている今日、全国的にも貴重な湿原地帯である逆谷地湿原や、ハンノキ林とみずばしょう、水鳥や小動物などの水と緑の豊かな飯綱東高原を一企業のゴルフ場にすることを積極的に認めるなど、オリンピックを開催する都市の市長としてふさわしくありません。 公正な市政という点ではどうでしょうか。 相変わらず部落解放同盟へは二千四百万という多額の補助金が渡され、いまだに人権侵害にもなる確認糾弾会が行われ、理事者が出席をし、不当な行政への介入を許し、不公正な同和行政が行われています。また、長野カントリーゴルフ場に市有地を特別に安い料金で貸し、既に市民に約七億円の損害を与え、企業との癒着ともとられかねない政治となっています。また、飯綱スキー場用地の土地転がしも、市政に絡む疑惑事件です。さらに、駅前念書裁判では、当然勝利する裁判を和解に持ち込み、一審勝利判決にふたをして真相の解明を行うことなく、市民に約二億円の損害を与えたことは、市政に大きな禍根を残すものとなりました。 いよいよ迫ってきたオリンピックでは、用地交渉もようやく見通しがつき、競技施設の建設も始まりました。私たちは一貫して清貧、簡素、自然保護そして平和の祭典というオリンピック憲章に沿った開催を要求してまいりました。これは様々な不安を残しながらも、オリンピックの成功を願う市民の思いでもあります。しかし、一部のマスコミに金で買った信州五輪とたたかれ、長野市のイメージが大いに傷つけられています。それは何より財政が明らかにされず、談合疑惑などに対しても明確な対応がされておらず、市民・国民に不信を買うような推進体制にあるからです。また、金丸事件で政治家への不正献金が明らかになった大手ゼネコンが競技施設建設の中心となり、地元業者優先の建設計画となっていないことなどが一層不信を招いています。市民の期待を裏切り、長野市のイメージダウンを招いた塚田市長の責任は非常に大きいと思います。 以上、自民党言いなり、大企業本位の政治、教育・福祉を切り捨てた市民に冷たい政治、住民の声を聞かない住民無視の政治、自然破壊に手をかす政治、不公正・不明朗な政治であったと二期八年間の塚田市長の市政を厳しく指摘をし、質問に移ります。 まず最初に、塚田市長の政治姿勢について伺います。 国会は会期末を控え、小選挙区制導入は国民の大きな反対の世論で、この国会での強行は難しい状況になりました。本来ならこの国会で佐川暴力団事件、金丸事件の真相が解明され、金権腐敗政治の大もとである企業・団体献金の禁止が決められなければなりませんでした。 ところが、自民党によって政治改革が選挙制度という本質的に異なる問題にすり替えられ、この策略に日本共産党以外の野党が乗せられ、社会・公明・民社各党は開会中一貫して自民党との小選挙区制の妥協案づくりに翻ろうされてきたのです。小選挙区制は、どんな形であれ議会制民主主義とは相入れないものです。だからこそ、過去三回国会に提案された小選挙区制法案を、全野党が一致して粉砕をしてきたのです。この国会が国民の怒りにこたえ、やらなければならないことは、一連の疑獄事件の真相解明と金権政治の大もとを絶つための企業・団体献金の禁止、中選挙区制での定数の抜本是正でありました。市長の見解を伺います。 また、昨年憲法の平和原則を踏みにじり、自民党・公明党・民社党の賛成によってPKO法が強行され、ついにポル・ポト派の蛮行によって国連ボランティアの青年と文民警察官が命を奪われ、多くの負傷者も生まれました。さらに、政府自民党はモザンビークにまで自衛隊を派遣をしました。国際貢献という名の下に日米軍事同盟に縛りつけられ、アメリカの世界支配の野望の一端を担い、全面的な軍国主義の復活がねらわれています。だから今、自民党ばかりでなく日本共産党以外のすべての党が、憲法改憲とか創建などを言い出しているのです。今世界はソ連崩壊後、米ソの軍事ブロックが解消し、多くの先進国が軍事費削減の方向に第一歩を踏み出しました。だからこそ、国と国との紛争は武力ではなく、話合いで解決するという日本国憲法が、その輝きを一層増しているのであり、この精神こそ世界に広め、実践をしていくことが真の国際貢献です。市長の日本国憲法に対するお考えをお願いします。 次に、三月に総合計画と一緒に出された普通会計財政推計表について伺います。 オリンピック開催、新幹線、駅東口開発について、どのくらいの費用を見込んで推計をしているのかお聞きをいたします。特に東口開発の資金計画が、先日の審議会で一挙に二百二十七億円も増やされ、その他の事業にしても今後計画よりかなり超過していくと思いますが、新たに上積みされる資金についてどのように対応されているのか伺います。 また、この推計表を作るとき発表されていなかった老人保健福祉計画については、どのくらいの予算を見込んでいるのか伺います。 三月議会で市長は、二〇〇〇年、平成十二年度の起債制限比率は約十四%、公債費比率は十七・二%と推計し、この辺がピークで後は低下していく、起債制限比率を十五%を絶対超えないよう努力していくと答弁されました。しかし、東口開発での資金計画の見直しを見ても、また、今までのオリンピック関連の見直しを見ても、老人保健福祉計画の完全実施を見ても、この財政計画は大変甘く、不十分であると指摘せざるを得ません。いかがでしょうか。 また、財政推計表によると、オリンピックを前後して扶助費や補助費の伸び率は明らかに低下しています。財政推計によると、過去五年間の決算は十年前以降五年間との比較で、扶助費、補助費はそれぞれ一・二三、一・三八と伸び、今後四年間も一・二七、一・四六と伸びています。ところが、オリンピック開催後は一・二〇、一・一一と伸び率が下がっています。市長は、オリンピックのために福祉や教育を犠牲にすることはないと繰り返し市民に約束をしていますが、財政推計表は福祉の後退を示しています。オリンピックや大型プロジェクトにより、市民の暮らしや福祉を犠牲にすることは市長の公約違反であり、絶対に許されることではありません。 この財政推計表の正確さの評価は別として、この財政推計表が示された現在でも、オリンピックのために福祉や教育を犠牲にすることはないと言われるのでしょうか。明確で市民の納得できる答弁をお願いします。 次に、オリンピックの競技施設建設について伺います。 既にスピードスケート会場の設計、施工のコンペに共同企業体六組が構成され、審査委員会も発足をしました。このスピードスケート会場は総事業費二百九十三億円が見込まれ、後利用についても様々懸念がされているところです。 アイスホッケーA会場については、地元の共同設計事務所が設計を担当し、一定地元業者が考慮された建設となっていますが、聞くところによると建設費を低く抑え、地元業者への配慮に対し国から強力な指導があったということです。このような背景の下でコンペ方式が採用され、その中心は金丸事件で自民党などへのやみ献金が大問題になった大手ゼネコンです。既に全国的には、公共事業から問題のゼネコンを除外するという自治体も生まれています。金で買った信州五輪との暗いイメージを一新するためにも、金丸事件後考慮すれば当然大手ゼネコンを除外し、地元業者最優先の姿勢を貫くべきであったと考えますが、市長の見解をお願いします。 また、市長は建設業界との懇談の席で、地元業者優先にという要求に対して、国の補助との関係で難しいと答えたことが二月号の建設タイムズに掲載されています。政府自民党言いなりに大手ゼネコンを使わなければ、補助金まで削られるのでしょうか。明確な御答弁をお願いします。 また、スピードスケート施設やボブ・リュージュ施設などの後利用については、基本的に長野市が財政的に負担をせずに運営できるよう、また施設建設への国の補助は二分の一以下という閣議決定の見直しを国に対して強力に申し入れる考えがあるのか、市長の御答弁をお願いします。 次に、長野駅周辺第二土地区画整理事業について伺います。 塚田市長は、この計画が推進されて以来、一貫して大多数の皆さんの賛成を得てとか、九十%以上の賛成でとか、アンケート調査を行って賛成を得られたらなどと議会でも答弁しておきながら、それらすべてをほごにして次々と強行してきました。新幹線、オリンピックを錦の御旗に、ファッショ的なこのようなやり方は断じて許されないことを改めて強調しておきます。 ここで、過日開かれた住民の団結会での決意表明を紹介します。 「決意表明。塚田長野市長は、長野駅東口周辺の地元住民大多数の意思と要望を全く無視をして、合意のない土地区画整理事業の計画を強行してきた。私たち地元住民は本日ここに集まり、重ねて区画整理の白紙撤回と事業計画の縦覧中止を要求する。地元住民の合意のないまま事業計画を推し進めても、住民の協力のないところに事業の進行はあり得ない。今からでも遅くはない。市は土地区画整理の計画を白紙に戻し、地元反対住民の組織である区画整理反対連絡会と話合い、合意を形成すべきである。私たちは、市当局が今まで強行してきた住民不在の非民主的な姿勢を改めない限り、更に団結を固め、最後まで断固反対の立場を貫く決意である。右決意する。団結集会。」 十二月議会でも指摘をしたように、ここまでこじれた話を修復するには、この決意表明にもあるように、この計画を白紙に戻し、誠意を持って住民と話合いを重ねていくべきです。改めて市長の御答弁をお伺いします。 また、過日開かれた都市計画審議会で、事業の資金計画が変更され、二百二十七億円も増額されました。この財源のうち百五十億円は市単で賄われております。さらに、この資金計画の中には五百億円を超える関連事業は一切入っていないのであります。先ほども指摘をしたように、今後の大型プロジェクト遂行のためにばく大な予算が必要とされているにもかかわらず、際限なくお金を注ぎ込むような本計画は財源的にも大変無理があります。この点からも中止を要求し、市長の答弁をお願いします。 次に、十二通学区制へのパーセント条項の導入について伺います。 滝澤教育長も検討委員として参加をされている県公立高校入試制度改善検討委員会は、六月一日開かれた委員会で、各高校に一定の定員枠を設け、隣接学区からの入学を認めるというパーセント条項の導入を決めました。通学区問題は子供たちにとって大変切実な問題であり、長野県の公立高校の在り方そのものが問われる問題です。今回の見直しは、現通学区制を事実上根本から壊すおそれのあるものです。このような大切な問題が広く県民に知らされることなく、一部の検討委員によって強行をされたのです。 そもそもこのような見直しが検討されてきた背景には、大学区制への変更などを求めた県経営者協会の学力問題の提言があります。十二通学区制の見直しによって、子供たちの高校選択の自由が拡大するということが賛成者の圧倒的な意見でした。しかし、これは一面的な見方であって、他学区からの入学者が増える分だけ、本来なら通えたであろう現通学区からはじき出される子供たちが生み出され、遠い高校に進むか職業科などに進路変えを余儀なくされる子供たちが増えるのです。他学区から受験する大多数は有名進学校を目指す子供たちです。それも定員枠からして、各中学校一名くらいのエリートしか受験の自由は拡大しないのです。ほんの一握りのエリートの子供たちを進学校にかき集めるために、十二通学区制を見直し、子供たちに一層激しい受験競争を強い、遠い学校や進路選択の変更を強制していくことが、子供たちはもちろん父母や教師の納得が得られないことは当然です。今でも大変な進路指導を一層複雑なものにし、現場に大変な混乱をもたらすことは必至です。このような重大な問題を、県民の合意もないまま強行した検討委員会で、長野市の教育長が積極的に賛成したことは大変遺憾です。 滝澤教育長は、同じ税金を納めながら市立皐月高校に行けない子供たちがいるという理由で賛成意見を述べておられました。これを傍聴していたあるお母さんは、「長野市は全く矛盾したことを言っている。今北新都市構想の中で、皐月高校を今よりももっと北へ移転しようとしているではないか。全市からと言うなら学校の全面的改築に伴って、もっと南に移せばよいこと。もっともらしい理由をつけて教育長が見直しに賛成するなんて許せない」と、大変憤慨をされていました。滝澤教育長はこの市民の怒りにどう答えるのでしょうか。今からでも改めて市民の声に耳を傾け、検討委員会の中で十分な審議を尽くし、県民の合意が得られる内容にするよう主張していただきたいと思います。御答弁をお願いします。 最後に、在宅酸素療法者への補助について伺います。 私たち一般の健康な人間は、空気を吸うためにお金を払ってはおりません。ところが、病気やけがによって肺機能が著しく低下した人は通常の空気だけでは酸素が足りず、日常生活の中で酸素ボンベを使って息をしています。酸素ボンベは保険が適用されていますが大量の電気が必要とされ、一か月約五千円の電気代がかかります。さらに、冬はガスや灯油の暖房器具は使えず、電気ストーブや電気ごたつを使用するため一層電気代がかかります。また、通院や外出の際も酸素ボンベを引きながら歩くためバスや電車は使えず、タクシーを利用することが多いのです。電気代の補助、タクシー代の補助などをお願いしたいところですが、当面せめて希望を持って生きていくよう励ますためにも、年間一万五千円の見舞金をお払いする特定疾患の対象とするようお願いし、時間があったら福祉部長の答弁をお願いし、私の質問を終わります。 ○議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 野々村議員の最初の御質問の小選挙区などの問題についてですが、今国会で論議をされておられまして、十分議論をしていただいて、国民に信頼される政治を取り戻していただきたいと、このように考えております。 やはり、議会制民主主義をしっかり機能できるようにすると、そしてお互いに政権交代ができるシステムを作ることが今非常に重要なことであると、このように考えておる次第でございまして、是非そういう方向で努力をしていただきたい。強く私も要望する次第でございます。 今、単純小選挙区制という案もありますし、小選挙区比例代表併用制という案もありますし、民間政治臨調の連用制という案もありまして、いろいろ案があるわけで、これらの案をよく国会の各党が話し合って、国民に分かりやすい動きの中で、いい案をまとめてもらうと、これが一番今大事なことではないかと。そういう場合にやはり議会制民主主義が機能して、いろんな要望がストレートに国会に反映されるような信頼される政治を取り戻す努力をしていただきたいと、こう考えております。 併せて政治資金の規正の問題、腐敗防止の問題、公的助成の問題も議論されているわけでございますが、一番は選挙区制の問題が根幹で、それに一緒にセットでやっておるわけでございますので、この昨日、今日の動きは非常に複雑でございますが、是非引き続いて、いい案ができるように努力していただくことに期待しておる次第でございまして、一連の政治改革法案が成立するように努力を望んでおる次第でございます。 それから、憲法についての考え方でございますが、憲法はもう施行以来四十六年、我々の生活にすっかり根をおろしておると、このように考えておりまして、私もこの憲法とともに育ってきたわけでございまして、今の日本国憲法の基本理念の議会制民主主義や人権尊重の精神、そして国際社会の中で平和に徹すると、こういう考え方には基本的には賛成でございますが、やはり時代の進展の中で国際、それなりの日本の役割は高まっておりますし、世界の期待も高まっておりますので、日本の国際社会への貢献ということも考えていかなければいけない時代であると、このように考えておる次第であります。 オリンピックの関係でございますが、長野の冬季オリンピックの開催に当たりましては、いろいろな施設計画につきましては、簡素でそして将来十分利用、活用できるものと、そういうものを基本にいたしまして建設を進めておる次第でございます。これは国の閣議了解がございまして、そのときに国の負担は二分の一とこういう了解がありますが、なるべく実質二分の一ということで、実質の国の補助を増やしていただくようにいろいろお願いをして、大蔵省などとでも折衝して進めておる次第でございます。なるべく財政負担を軽減していくと、こういう方向で努力をしておりまして、自治省の地総債事業もございますので、それらの適用もしていただいておりまして、市の財政負担を軽減するとこういう方向で、国の補助あるいは地総債事業などを積極的に取り入れて事業を進めておる次第であります。 なお、後の活用につきましては、昨日の代表質問でもお答え申し上げましたように、六月四日、五輪施設前後運営検討委員会を、助役を長にいたしまして庁内に作りまして、まず資料集めなどを進めておる次第でございまして、基礎データや必要な資料が整いました段階で、また市民の皆さん、議会の皆さん、代表の皆様方で検討委員会を作っていただきまして、第三セクターも含めて有効な活用方法また市民の皆様に愛される、またいろんな世界の大会、日本の大会、県内の大会、市民大会が開催できるような多角的な運営方法について検討を各般からしていただくと、こういう予定でございます。 なお、国の補助はいただいておりますが、長野市が施設を建設いたしますので、市の主体的な見解の中で事業を進めておる次第でございまして、建設についてもそうでございまして、今の補助というお話は私もちょっと思い当たらないわけでございまして、市が基本的な考え方に立ってやっておりますが、ただ、四百メートルのスピードスケートなどは世界でも三番目の大きな施設、アジアでは初めて、日本でも初めてでございますので、それだけに高い技術力とか、それらの実績とか、いろいろその能力を問われるわけでございまして、せっかく造った施設が後で屋根などが落ってしまっては困るわけでございまして、そういうことのないような技術力の高い企業と、こういうこともございます。 ですが、地元の企業も必ず加わってもらうと、共同体として加わってもらうとこういう姿勢で、各施設の建設には地元企業を優先とこういうことで、各企業には地元企業もジョイントで建設に携わっていただいておると、建設共同企業体としてすべての施設に地元企業も携わってもらうと、こういうことを基本に今進めておるとこういう状況でございます。 なお、福祉や教育については、何回も申し上げてあるように十分充実いたしながらいろいろな都市整備を図っていくと、これが基本でございまして、そういう方向でやっておる次第でございます。 それから、東口の整備につきましては、昭和四十年からの長い経過の中で、長野市の将来を考えれば是非進めていきたいということで、街づくり研究会で大変地元の皆さんも熱意を持って取り組んでいただいておりまして、まだ少し理解ができない方もおられますが、鋭意話合いをいたしまして、この事業に対する理解を深めていただきたいと、このように考えている次第でございまして、なお一層また反対派の皆様にもよくお願いしていきたいと、このような姿勢で取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(高川秀雄君) 教育長滝澤君   (教育長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育長(滝澤忠男君) 私から、十二通学区制の御質問についてお答えしてまいりたいと思います。 今お話がございました憤慨されたお母さんというのは、私の話を本当に一生懸命聞いていただいたんだというふうに思うし、ただ、少し私が申し上げた部分で欠けている部分がありましたので、そんな点も補いながら、そのときに申し上げたことも含めて御説明申し上げたいと、こんなふうに思います。 御指摘の件ですが、私は三つの点から賛成の立場を申し上げたわけでございますが、一つは進路指導というものを、私も長野県の小・中学校の先生方と三年間やって最近ちょっとまとめた本の中で、その仕事をさせていただいたことを踏まえて申し上げましたが、義務小・中学校の進路指導の場合に本当の進路指導になっているかと。進学指導になっているということが、今そこへ本も持ってきておりますが、そういうことをそこでまとめましたので、その立場に立ってお話申し上げました。ということはどういうことかというと、どの学校へ行くかが先に立っていて、将来何になりたいということがどうしても後になっていると、こういうことを申し上げたわけであります。 つまり、どういうことかというと、私たちは親やそれから本人の夢や希望があってこの学校へ行きたいんだというふうに考えるわけですけれども、先にこの学校へ行くというふうに決めているところに、やはり問題がありはしないかと。この進学指導、それを進学指導という、進路指導というのは人生の中で私はこういうふうになっていきたいと。 したがいまして、私は例で申し上げますれば、そのときに入試は川を渡るようなものだと。あの町へ行きたいというのがやっぱり夢や希望なんですが、そのときにどの橋を渡っていくかと。それは木橋を渡るか一本橋を渡るか、それからコンクリートの橋を渡るか、又はその川を渡るのに船で行くか、場合によっては泳いでいくかと。いろいろその川の渡り方はあるが、私はもう少しきちんとしてもらたいのは、向こうの先の私は何になりたいという、そこを長い時間をかけて義務教育の中でもやっていって、この問題を考えなきゃいけないということもそのとき申し上げてありましたので、そのことが大事かと思います。 それはどういうことかといいますと、具体的な例で、一つの例で申せば、最近宇宙飛行士で飛びました毛利さんじゃないですが、「私はその少年の日に、ガガーリンが飛んだあの映像を見ていて、将来私は宇宙のそういうふうになりたいんだ」という、その夢が長い間の中で、自分の中の今までの苦しい困難や苦痛というものを乗り越えて、そして宇宙士の夢を結んでいったということを本人が語っておられるんですが、そういうように遠回りをしても自分のやっぱり行きたい学校なり、やりたいことをというところを重点を置くことが必要だということを申し上げたわけでございます。そういうことが一点、一番あるわけでございましてそのためにこの学校をというふうに考えていくという必要があると。 それで、私たち長野市としましては、文教委員会や市議会の中でも出てまいりましたように、皐月高等学校には特色がございまして、皐月高等学校の運動部とかクラブの中で、どうしても南の方の子供さんの中でも、その普通科へ行ってやりたいという子供さんがあんなさるわけですね、あり得るわけです。ですから、その子供の願いもかなえてやろう。同じ長野市として、これは今までも話されてきたわけですが、ですから私はそういう人の願いも考えてやるためには皐月高等学校へやるのがいいんだと。交流をしてほしいということを今までもこの議会でもやってきておりましたから、そういう立場で、やはり行ける学校、私も三十年中学の進路指導をやってまいりまして、行ける学校ってこういうふうに、その横で行けるのよりも幾らかちょっと手の届きそうかなというところへやる子供の方が、苦労はあっても自分で一生懸命やっていくという子供に出会ってきたことが多いわけでございます。行きたくない学校へおめえ行けやということよりは、よし、もう少し頑張ってもそこへ行きたいという、そういう学校へやっていくという、そういうことの中に、そこのところを申し上げたいと思います。それだけ申し上げたことだけ、ちょっと欠けていてはいけないので、それだけ申し上げたい。 一部といっても、それは四十人来ましても、また四十人は出るわけであります。だから、四十人が来たから四十人がはじき出されるんじゃなくて、その中で希望もいく、それこそ一部だけ見ているんで、四十人来たということはまた四十人がまたその自分の願いをかなえていけるということもありますので、私はそういうお立場で申し上げたことをつけ加えて答弁にさせていただきます。 以上です。 ○議長(高川秀雄君) 財政部長豊澤君   (財政部長 豊澤信章君 登壇)
    ◎財政部長(豊澤信章君) 私から、財政見通しとオリンピック施設のスピードスケート会場の発注についてお答えいたします。 総合計画及び財政推計は、平成五年度から十二年度までの八年間の計画でありまして、今回見直しを実施し、三月議会において決定いただきました。この八年間には、冬季オリンピック開催それから新幹線建設、都市環境の整備、福祉・教育を中心とする社会資本の整備のほか、高齢化社会の到来に備えるための施策など、長野市の都市づくりの上で極めて重要な八年間であります。 財政計画について個別の事業の算入額についてお尋ねがありましたが、長期の財政計画を立てる場合には、まず基本的な枠組みをどうするか、幾つかの重要な要素を考えなければなりません。 まず、オリンピック施設の建設費は七百三十億円となってますが、このほか開催に向けて是非必要なものと、今後財政状況を見ながら市民要望や議会の意向に沿って実施するかどうか判断するべきものがあります。今後間違いなく到来する高齢化社会に必要な施策、施設の管理費、人件費などの義務的、経常的経費など、必要額を確保しなきゃならないのは当然のことであります。豊かな住み良い都市づくりをするために、市債の発行もまた有効な手段であります。しかし、償還金が健全財政を阻害する危険性がありますので、起債制限比率を十四%台に抑え、なお基金の取崩しをしていくことにしております。 新幹線や駅東口整備に関連して御質問がありますが、これから具体的な事業費が決まりますが、財政推計で見込んでおります八年間の歳出予算合計一兆二千九百一億円、普通建設事業費六千三百三十八億円の中で十分対応していけるものと考えております。歳入があってこそ事業の実施ができるものでございますので、建設事業については優先順位をつけながら、社会情勢の変化に対応して財政運営をしていかなきゃならないというふうに考えております。 それから、扶助費、補助費の伸びが低いと御指摘がありましたけれども、過去の実績は五年間、計画は四年前の数字になっております。今年三月に答申いただきました長野市老人福祉計画を実施に移してまいりますので、オリンピックのために福祉・教育を犠牲にするということはありません。 次に、スピードスケート会場についてでございますが、今回計画されている屋内スピードスケート競技場と同様の施設は世界に数えるほどしかなく、これらはいずれもオリンピック会場となり、世界に誇れるものとなっています。長野に完成すれば世界最大級の競技場となる予定であります。このように注目される施設であるため、伝統や文化の調和はもちろん、最新の技術力を生かし、設計・施工の総合力が発揮できるよう、一業者ではなく地元業者を含めた六社の共同企業体によるコンペ方式としたものであります。 なお、業者の選定については、オリンピック局において別途設けた選定委員会において、技術的能力等について審査の上選定し、その後長野市請負工事審査委員会に諮って決定したものであります。したがいまして、補助金とは全く関係ありません。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 市街地整備局長北島君   (市街地整備局長 北島良一君 登壇) ◎市街地整備局長(北島良一君) それでは私から、東口開発についてのうち、本計画は財源的にも大変無理があるので、中止すべきであるとの質問にお答え申し上げます。 東口地域の街づくりの経過と現状、そして二十一世紀の国際都市「ナガノ」を展望するとき、東口地域は本市発展の重要な都市拠点として位置付けられ、都市基盤の整備は緊急かつ不可欠のものでございます。 以上の点から、本議会においても東口地域の区画整理事業の促進の御決議をいただいておりますので、今後も引き続き議会の御指導をいただきながら、市民の皆様の深い御理解を心からお願いし、国及び県の補助金に併せ大切な税金などを含めた約六百七十七億円を、平成二十年度の長期にわたり計画的な財政運営の下に有効な投入を図ってまいります。このことはただ今財政部長からも財政見通しの中で申し上げたとおりでございます。 いずれにいたしましても、最終目標であります、あらゆる世代の人々が楽しく安心して暮らせる快適な街づくりを、地域の皆様とともに進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 福祉部長藤本君   (福祉部長 藤本廣美君 登壇) ◎福祉部長(藤本廣美君) 在宅酸素療法患者の方へ、特定疾患として見舞金を支給するようにという御質問にお答えをいたします。 野々村議員さんも御承知のとおり、現在慢性呼吸器の不全患者の方は、長野市内で約六十人ほどおいででございます。先般私もこの方々とお会いをいたしまして、日常大変御苦労をされておるという実態については承知をいたしております。 現在これらの酸素療法の方々には保険の適用となっておりまして、また、福祉施策としましては、身体障害者手帳のお持ちの方には年金手当等の支給を初め日常生活用具の給付、そしてまた交通費の割引の制度がございます。 また、特定疾患として見舞金の給付につきましては、現在ウイルス肝炎ほか三十五項目の特定疾患患者と人工透析の患者の方に、年額一万五千円の見舞金を支給しておるのが実情でございます。 そこで、議員さん御質問の在宅酸素療法医療患者の方を、この見舞金の対象にすることにつきましては、福祉給付の位置付け等も含めまして今後十分検討をさせていただきます。 以上であります。 ○議長(高川秀雄君) 二十三番野々村君 ◆二十三番(野々村博美君) オリンピックの競技施設建設につきましては、先ほども言いましたけれども、ゼネコン、金丸事件で不正献金が明らかになったわけで、さらに、一%から三%まで金丸氏個人に渡されていたということも大問題になったわけです。そういう点では、是非オリンピックそのものが、今非常に市民に不安を与えているということも事実ですので、オリンピック憲章に沿って、また市民が本当に心から喜んで歓迎をできるようなものにしていくためにも、是非ゼネコンは除外をするという立場に立っていただきたいと思います。改めて市長の御見解をお聞きをしたいと思います。 それから、教育長にお聞きをいたします。 昨日、教育長は、パーセント条項が導入をされれば進路指導が一層厳しくなる、一層大変になるということは認めた上で、それに振り回されることなく進路指導を行うように指導を強化していくという発言をされたわけです。実際に非常に大変になっていくということは明らかなわけですよね。それに対して滝澤教育長自ら、それに賛成をして、自らも今もお話をされたように、いろんな川の渡り方があるというような例も引きながら、結局は一部のエリートを進学校にかき集めて、進学率を、有名大学への進学率を高めるためにこういう進路変更がされるということは本当に切実な、子供たちにとっても父母にとっても教師にとっても、本当にこれは切実な問題なんです。今でさえも多くの子供たちが行きたい学校には行かれない、進路指導の中で結局は行かれる学校に進路替えを余儀なくされているわけです。それが一層激しくやられるということに対して、教育長として教育者としてどうお考えになっているのか、市民に納得できるように説明をしていただきたいと思います。 ○議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) オリンピックの施設につきましては、今極めて順調に進んでおりまして、おかげでいろいろ御心配いただいた用地の方も、地権者の皆さんに大変御協力いただきまして順調に進んでおりますので、御安心をいただきたいとこう思う次第でございますが、発注方法もオリンピック施設でございますし、今回いろいろ日本一というような施設もできるわけでございますので、是非後の活用を大事にしていきたいと。要するに後の活用を十分できるようにしていきたいと、こういうことを基本にしておりまして、ですから真島へ造るフィギュアスケート会場は市民体育館として活用できるようにやっておりますし、若里のアイスホッケーのA会場はもう文化コンベンションホールとしていろんな大会や催しをしていただくということを一つずつ考えてやっておりまして、その際それぞれオリンピック施設で記念として活用を考えるならば、企業体も技術力のあるところ、それから長野市らしい施設、それからまた国の方でも建設省で中央入札制度の審議会がありますが、そこでいろんな案を出しまして、今までの指名競争入札に併せて提案方式のコンペ方式とかプロポーザル方式とかいろいろありますので、長野市では良く検討して、請負審査委員会で良く検討をして、いろいろ新しい方法も考えて、しかも地元企業もすべて参画していただくと。そして、長野らしい施設にしていく。そしてまた、後、市民の皆さんに十分活用できるような施設、そういうことをいろいろ考えてやったわけでございまして、やはりそれだけの技術力のある企業グループでやってもらおうとこういうことで、スピードスケートについては初めて競技提案方式と、コンペ方式というので、そのどれを最優秀作品にするかというのは学者の専門家の先生を委員長にして、もうその選考委員会にお任せすると。その中で一番いい作品をとっていくと、こういうことです。プロポーザル方式もいろいろ案を出してもらう中で、しっかりしたところに設計してもらうと、こういうことで進めておるわけでございまして、しっかりした後の活用ということを考えて、それぞれ請負審査委員会で慎重に検討して方式をとったと、こういうことでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(高川秀雄君) 教育長滝澤君   (教育長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育長(滝澤忠男君) 重ねての御質問にお答えしたいと思います。 基本的には、昨日も申しましたように昭和四十八年に十二通学区の設定がありまして、まず二十年という経過をしてまいりまして、その間に社会的変化、その当時の区分けを考えたり、全員が高等学校へ行ける体制というのは九十六%、九十七%という人たちが行けるためのという形で、この十二通学区制が制定されてきたわけですが、たまたま長野市の場合には、そのとき市町村合併、南と北もございましたが、そういう社会情勢をこの二十年間に挟んでいるわけであります。したがいまして、先ほど来お話のありましたように、市民の皆さんの中には南といいますか長野市の南部から、それから北へ、北の方でも南へ行きたいという希望もあるわけでありまして、御案内のように今までの議論された中でも長野市の第三通学区、第四通学区を一つにしたいというような御意見も今までもいただいていたわけであります。 そういう中で、それは十二通学区を、先ほど議員さんもおっしゃられるように、十二通学区は今までの歴史的経過の中で固定をしてきておりますので、それを動かすにはまずい。しかし、今社会的変化のそれぞれの要請の中で出てきている、やはり一番は先ほど申しましたように進路指導の中で大事なのは、本人の希望というものが私は大事だというふうに思うわけであります。ただし、それは枠がございますので、しかし、そのときにわずかでも、その子供たちの進路の本来は願いがあってその学校へ行きたいと。だから、その枠のその子供たちの願いを、それを先ほど来わずかというふうにございましたけれども、しかし、人間、進路の本来私が行きたいという学校へ行くというのがそのもとだというふうに考えているわけであります。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 二十七番市川昇君   (二十七番 市川昇君 登壇) ◆二十七番(市川昇君) 二十七番、市川昇です。 市長の三期目の出馬表明に対し、眞成会は実績を高く評価し、積極的に支援いたします。 ただ今より眞成会を代表して質問を申し上げますので、明快なる答弁をお願いいたします。 まず、既存商業の均衡ある発展についてであります。 私が再度商業の問題を取り上げましたのは、既存商業者の抱える問題が余りにも大きく深刻のためであります。中心市街地の商業は郊外大型専門店のすさまじい躍進とは対照に、誠に深刻な打撃を受けております。そこで、商店では街並みの整備、話題性のあるイベントづくり、記念セール、お祭りや歩行者天国など、魅力のある街づくりに様々な自助努力がなされておりますが、売上げは低下し、これに関連ある飲食、料理、タクシー、サービス業なども苦しい悲鳴を上げている現状であります。 ここに商業統計調査を見ますと、十年前、昭和五十七年五百平方メートル以上の大型店二十一店、その延べ床面積三万六百四平方メートルであったものが、約九千二百七十四坪であったものが、平成五年本年では開店待ちを含め七十四店舗となり、二十一万六千三百八十七平方メートルで、坪六万五千五百七十二坪という、実に七倍強となっております。また、県全体の動向を見ますと、店舗の数は、五百平方メートル以下では昭和五十七年二万九千百五十九店あったものが、平成三年で二万六千百十三店舗となり、これは実に三千四十二店の減少の憂き目を見ております。 条件整備の整った郊外大型専門店は販売が急激に上昇しており、長野市ではこれら大半が地形上、信越線の分断のため、中心市街地の反対側に位置し、オリンピック施設も同地区に大方建設中であります。オリンピックについては、商店街では一丸となって成功すべく全面的に力を合わせて取り組んでいるところであります。しかしながら、既存商業者は不況にあえぎ、苦しい商業者をこのままほうっておいていいのか、消費者、市民にとっても本当にいいのか、正に商店街が空洞化し消えようとしております。 現に松本市随一を誇った六九商店街や上田市駅前松尾町など、既に大打撃を受けており、本市においても中央通り沿いの旅館などが何と十五軒が廃業、転業を余儀なくされて、生活環境が変わり、地域社会に様々な影響が出ております。長い間本市の発展に多大な功績のあった既存商店街は、地域の歴史・文化・役割などが凝縮されており、二代、三代と家業を継ぐ者が積極的に意識改革ができるように、目的意識が持てるように、そして商店街が希望を持って守っていけるような行政の力が絶対必要であると思います。 そこでお尋ねいたします。 既存商業の均衡ある発展でありますが、前に述べたとおり既存商業の危機的な状況から抜け出すためにも、また地域の活性化の足掛かりとして市民文化コンベンション総合施設の再編整備を進め、高地価でかつ限られた土地状況を踏まえ、今までの枠にとらわれず、新しくあらゆる角度や視点から見直す必要があると思います。そこで、鍋屋田小学校敷地利活用を考え、教育環境の維持、向上を図りながら総合的で機能的な、また効率的な施設の建設をすべきと思います。 既に市制九十周年記念事業基金二十億に達しております。地元区長会もみどりのテーブルで、長野大通り景観を考える会また商店連合会など各団体も熱望し、既に意思表示をしております。オリンピックに次ぐ事業としてこの事業を、実現可能な計画を早急に目指していくべきと考えますが、市長にお尋ねし、資金計画また建設の検討委員会などを強く提唱し、まずそれらの考えをお尋ねいたします。 次に、容積率の問題であります。 魅力ある街づくりを進めていくためには、活性化を図り、行政の手助けが必要であります。それにはできることから行うべきだと思います。そこで、地価が高い市街地は特性を生かし有効利用を図るべきと思います。既に陳情もあり、大通り、昭和通りまた防火地区などの容積率を見直すべきと思いますが、そのお考えをお尋ねいたします。 次に、活性化事業について五点ほどお尋ねいたします。 まず、セル方式についてであります。ターミナル南線は九分どおり、白馬線、中央通り、田町交差点までは大方の土地交渉良好とのこと誠に喜ばしくありますが、そこで見通しと状況をお尋ねいたします。 次に、県庁緑町線であります。上千歳町から大通りまで完成を見ました。しかし、ザ・ホテル挫折のため見通しが立たないと聞いておりますが、これからの対応を予測をお尋ねいたします。 次に、駐車場案内システムについてであります。まず、案内システムはいつごろ完成を見るのか。また、駐車場の対応は良いのか。空き地など臨時駐車場として組み入れられるのか。もし組み入れられないとしても、ザ・ホテルなどの建設まで借用をし、その対応を考えられるのか。中央通りキャブ化で路上パーキングが半分になるとのことですが、その対応ができるのかお尋ねいたします。 最後に一点、要望いたします。 中央通りキャブ化に伴いアーケードが取り壊されます。その化粧直しはもちろん自己負担でありますが、県の景観事業でもあり、アーケード資産が償却するので、市としても商店街に形が変わっても上限を切っても、気は心、金利に対する補助を要望いたします。 次に、教育問題、心の教育についてお尋ねいたします。 社会の急激な変化や国際化の進展に伴い、教育上の問題は増加するとともに教育に対する要望も多様化しており、教育問題は実に奥が深く幅が広く、いつの時代にも試行錯誤をしております。 長野市においても既に二校が指定を受け、ティーム・ティーチングと習熟度別学習指導がなされております。この指導方法により学力の向上が見られるとのことですが、成績が上がっても心の教育を切り捨てたのでは、正に両刃の剣と言わざるを得ません。私の体験からいたしますと、学生時代、進学組と就職組に分けられましたが、自主希望とはいえ、誠に成績の悪い私が進学組とはとても言い出せず、区分けされることを苦々しく、いまだに嫌な思いとして強く残っています。友達だったのに、おれを見下げたあの目が脳裏に焼き付いて離れません。正直にむらむらとして、見下げた相手をいじめてやろうと思ったものです。 ここに小学校五年生の作文があります。抜粋して読みます。 「牛が喜んでいます。いつもやったら尾はそない振りませんけれども、このごろ振っています。ふけのぎょうさんわいてくる牛が乳が良く出るので、そんな牛飼わなあきまへん。こんな牛汚いやと、素人だったらそない言うが、玄人が見たらこんな牛いいのです。僕は牛ののどに食らいつくほど牛が大好きや。よそへ行っても牛のことばかり思って、ほかのことはよう覚えません。僕は友達に牛のばば取りといってかまわれました。『牛のばば取り悪いか。』と僕は言いました。家へ帰ってまたばば取りを始めました。牛でも美しくあったら、牛も心地良さそうやと思いました。汚いにしている家が、牛も乳が出ません。昨日掃除をすると、くそばっかしですくられませんので板で取りました。あれですくったら落ちるさかい、手ですくって取りました。くそをつかんだ手を洗うと大変美しくなります。牛が病気になった。かずまさ君とこの牛より、まだえらい病気になった。僕が牛小屋に入って牛の足をわらでこすったら、涙が心の中で泣いています。」 「人よりも牛が良くする子供かな。」と歌った故留岡幸助氏は、「牛馬は偏見を持って見ません。愛情を持って接すれば動物はなついてくる。ジャガイモは、『おまえさんは非行少年だから実ってやらないよ。』とは言わない。それが少年の心を素直にし、傷ついた心をいやし、開くのだ。」と言っております。これが心の教育と思います。県小学校活動方針にも命や物との共存を考え、常に広い心を持ち、たくましく生きる子供の育成と掲げております。 もう二つ、作文を読みます。 「走りっこ」、四年、尾崎とよひろ。「『とよ坊、あんたべべたでもいいけど、あんなに笑いながら走ったらふまじめよ。』運動会の終わった後でお母ちゃんが僕に言った。お母ちゃんは僕の心というものを全然分からないのだ。ピストルと一緒にみんな同じぐらい出たはずやのに、白の席の真ん中辺まで来たら、もう僕は友達の背中ばっかりしか見えなかったよ。なんぼ走っても、なんぼ走っても、ずんずん、ずんずんみんな離れていく。僕はもう走っていないみたいだ。大人の人の顔と傘がいっぱい見えてきた。お父ちゃん、僕を見てはるやろう、ちょっとそう思ったら一遍に泣きそうになった。今涙がこぼれたらえらいことやと思ったから、まゆ毛下げるみたいにして鼻のところへ力を入れて我慢して、あんなに一生懸命走ったのに、お母ちゃんは笑った顔やと言いたはる。もうちょっとで僕は、ほんまに泣いててんぞ。」 「先生」、二年、大塚しんじ。「おれ、もう先生大嫌いじゃ。おれ、今日目ん玉が飛び出るくらい腹が立ったぞ。おれ、隣の子に親切に教えてやったんだぞ。おれ、よそ見なんかしてなかったぞ。先生でも手をついて謝れ。『しんじちゃん、堪忍してください』と言って謝れ。」画家の岡本太郎氏は、この作文を週刊誌で取り上げ、「この子の怒りは美しい。これをあなたは美しいと思いますか」と問い掛けています。「大人が無意識に子供を傷つけ、領分を侵し、子供そのものが見えなくなっている。」と岡本氏は指摘しています。この作品に、私は魂の純粋さを感じます。日ごろの子供たちの生活や姿、心が見えてきます。また、子供たちのやり切れぬ心の叫びを感じます。 二十一世紀は、ゆとりと豊かさを実感できる社会づくりを問われています。二十一世紀を担う子供たちに今日、今何を与えるべきかが求められています。心に残る教育は、子供たちの心の肥やしになって、豊かな新しい芽を、強い芽を育てると思います。そこで、新教育長にお尋ねいたします。 一としてまず、心の教育についてどのように考えておられるのか。また、二十一世紀に向けての理念をお尋ねいたします。 二として、学校運営についてお尋ねいたします。 各学校はそれぞれ特色のある運営をされていると思いますが、教育長は学校の姿勢、方針、教師の資質などについて、どのように連携と指導をとっておられるのかお尋ねいたします。 三として、TT教育についてお尋ねいたします。 昨日も出ましたが、TT教育は教師間においても経験差、個性、価値観、指導方法などにより、コミュニケーションがうまくいかない場合も考えられるし、また、クラスの雰囲気づくりへの配慮と指導を、どのようになされているのかお尋ねいたします。 四として、習熟度別指導についてお尋ねいたします。 学力差、能力差で区分けすることによって、児童・生徒はどのような受止められ方をするのでしょうか。就学意欲の減退にも通じるのではないでしょうか。これにさきに述べましたが、生涯、人間の生きがいにもかかわるので、指導の在り方にどのような配慮をされているのかお尋ねいたします。 次に、消防行政についてお尋ねいたします。 市民生活の身近な業務として最も信頼され、期待をされているのが消防業務であろうと思います。昼夜を問わず、電話一本で即座に出動してくる救急隊、消防局を訪れたとき、レンジャー服を着た救助隊員が、一糸乱れぬ規律の中で一本のロープを頼りに、真剣な表情でロープを渡る者、体力の限界に挑戦し垂直の壁を上がる者、このように訓練に取り組む消防職員の姿を見るたびに胸が熱くなり、その御苦労に心から敬意を表するものであります。 そこで一として、救急業務についてお尋ねいたします。 本市では県下の先陣を切って、昨年から救急高度化事業に着手し、高規格救急車の運用が開始され、「救急のレベルが上がった。安心して生活ができる。」と多くの市民から声を聞いております。確かに重篤な傷病者に対し、救急救命士や日赤の医師が現場に赴き救命行為をすることは、親族や周囲の市民の心情を思うとき事業の発足大変うれしく、将来にわたって強力に推進されることを心から望むものであります。 そこで、これらを踏まえお尋ねいたします。 本年一月十一日から高規格救急の運用を開始しましたが、運用後の出動状況とその効果、将来に向かって救急の在り方について、また、東京の東久留米市では七月より、白バイならぬ赤バイが運用されています。それらもちょっと含めてお尋ねいたします。 次に、救助業務についてお尋ねいたします。 近年生活環境の多様化に伴って、救助業務はますます多種多様にわたっております。火災によって逃げ遅れた人、交通事故によって脱出できない人の救助、地震など、その他いろいろの救助業務は、今や消防業務に欠くことのできない重要な業務となっており、そこで、救助隊の配置についてお尋ねいたします。救助を求める者は苦痛をこらえ、一刻も早く救助隊の到着を待ち焦がれております。そこで、広域消防の立場からも、中央署以外の署にも救助の隊員の配置が必要と思われますが、その考えをお尋ねいたします。 三として、外国人に対する防火対策であります。 最近とみに、どこの国かと思うほど外国人を数多く見かけ、また、市内に居住される傾向であります。加えて一九九八年オリンピック開催を控え、今後ますます外国人居住者の増加が予想されるところであります。しかしながら、この人たちは生活様式や風俗、習慣が異なり、物事を表現し、伝える言葉が不自由なので、これらの人々は高齢者、身体不自由な方同様と言っても過言ではないと思います。 これまでに外国人の住居の火災は一件だけと記憶しておりますが、今後外国人が増加すれば比例して多発すると考えられます。国際都市として発展する長野市にとって、災害救助は当然の責務と考えます。消防局でも、平成三年から外国人を対象にした防火教室を開催していると聞いております。これら防火教室を含め、今後の防火対策についてお尋ねいたします。 その他については、時間がありましたら質問いたします。 ○議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 眞成会、市川議員の御質問にお答え申し上げますが、まず最初に、御激励をいただき、御推薦をいただきましたことに心から感謝を申し上げる次第でございます。今後ともよろしく御指導のほどをお願いいたします。 中心市街地、既成商業の均衡ある発展については、特に中心市街地の活性化については当面する市政の大きな課題でございまして、いろいろ地元の商店街、地域の皆様も大変意欲を持って取り組んでいただいておりますので、市といたしましても全面的にバックアップをして協力してまいりたいと、このように基本的には考えておる次第であります。 特に、最近注目すべき調査結果が二つ出まして、高速道が開通いたしまして大変利用率が高まっております中で、浅間テクノポリス開発機構が調査いたしました「高速道開通に伴う東北信地区の構造変化と経済的影響に関する調査結果」が出ておりまして、長野市は将来商業集積がなお一層進むと、県下の周辺の都市と比べて長野市の商業集積が進むと、こういう調査結果を発表しております。 そしてまた、今年の三月ですが、長野市の商業振興ビジョン、今までいろいろ調査を進めてまいりまして、その結論が出まして、「あなたの街、私の長野、商圏人口百五十万人を目指して」という長野市の商業振興ビジョンの結論が出ておりますが、その中でいろいろございますけれども、将来商圏人口百五十万人を目指す中で、二〇〇〇年の売り場面積ですね。これは将来上昇可能と推定される数字ですが、まだ十万平方メートルから二十三万二千平方メートルぐらい上昇可能であろうと、このように調査結果が出ておるわけでございますが、高速道や新幹線で非常に移動が激しくなりますので、やはり商業集積が進む、増やすことが可能だといっても、やはり街全体が魅力のある街で、周辺あるいは県外からも長野市へ大勢来ていただく、これがまず一番大事なことでございまして、魅力のある商店街形成が何より不可欠であると、必要であると、このように基本的には考えておる次第でございます。 そういう中で、今御指摘のように郊外店の増加の中で、是非従来からの中心市街地をこの際地域の商店街や地域の皆様と協力し合う中で、街並みの改善、イベント、話題づくりなどを通じて、一つ一つ解決をしていかなければいけないと、今そういうことに積極的に取り組む時期であると、このように考えておる次第でございます。 長野市の地価の動向それらを見ましても、今荒瀬原線の方面それから川中島方面、そしてまた須坂インター線方面に対する非常に強い商業機能の集積傾向が見られる中で、是非中心市街地については、現在の車社会の中で駐車場整備またセル方式の完成を待って、安心して歩ける街づくり、そしてまたいろんな話題性のあるお店あるいはイベント、そういうものをきめ細かにやっていかなければいけないとこう考えておりまして、特に中心市街地につきましては、私は将来的にはやはり市街地の再開発は是非必要であるとこのように考えておりまして、銀座商店街などいろいろ進めてまいったんですが、なかなか前には進まないとこういう中で、もう一画、八十二銀行の支店のあるところも再開発の動きが出てまいりまして、相当積極的に取り組んでおるとこういう中で、やはりどっか一か所再開発する中で、それを突破口にして中心商店街の活性化をよみがえらせていったらどうだろうかと、このように考えておりますが、それは長期的なことで地権者やいろいろな権利義務が入りますから、なかなか長期にわたって努力していかなければいけないとこういう中で、まずできることから進めていくとこういうことでございまして、今おっしゃいましたように、街並みについてはキャブ化、電線の地中化を昭和通りから、駅から昭和通りやりましたが、引き続いて昭和通りから大門町にかけて、大変周辺商店街の沿線の皆様に御協力いただいて電線地中化のめども立ってまいりましたので、それに併せて歩道とか緑を増やして安心して歩ける街をつくっていきたい。 それから、長野市でも駐車場への補助、それからまたミニ博物館の補助の制度も始めましたので、昭和通りから大門町にかけて古い、古いといいますか、昔の土蔵造りのお宅などありまして、そういうお宅で積極的にミニ博物館などを市の補助制度の中で造っていただいて、たくさん小さいミニ博物館ができていくと、それも一つの話題性につながると、このように考えております。幸い善光寺さんには今でも七百万人、長野市全体では九百万人、年間観光客がお見えになりますし、長野市の観光の長期計画の中では二〇〇〇年にはその倍、一千八百万人は見込めるとこういうことになっておりますので、やはり市民の皆様が商店街に行ってもらうのと併せて、大勢来る皆様にも善光寺、この昭和通りの辺から善光寺さんにかけて参道的に歩いてもらうと、いろんなミニ博物館を見たりショッピングを楽しみながら、知らず知らずに善光寺さんの方に歩いていただくと、こういうことも必要で、そういう誘導策もしていかなきゃいけないとこう思っておりまして、いろいろ考えながら活性化を図っていく必要があると、このように考えておる次第であります。 そういう中で、九十周年の記念事業で総合的文化センター建設を計画しまして、市民会館も非常に老朽化してまいりまして、昭和三十六年の建設開館でございますので、もう三十三年目になりまして老朽化が進んでおります。それから、駐車場などもイベントのあるときには狭いと、市の駐車場と一緒になってとても混雑をするとこういうことで、消防の防災上からもいろいろ問題が出てまいっておりますので、九十周年記念事業として新しい文化会館、総合的文化センターを建設する予定で、六十二年度より文化施設建設基金の積立てを開始しておりまして、平成五年四月現在で約二十億円ございます。 ですから問題はもう、みどりのテーブルや地元の区長さん方から、今ある市民会館の周辺で建設をしてもらいたいという強い要望がございまして、この周辺といいますと、やっぱり中心市街地を中心に、用地が敷地が問題でございまして、今御提案の鍋屋田小学校敷地のお話もございましたが、みどりのテーブルでもそのようなお話もありますが、これは教育委員会で今第二次の小・中学校通学区域等改善研究委員会で、後町小学校も含めて鋭意検討中でございますので、その結論を見ながらどうしていくか具体的な方針を決定していきたいと。文化会館といいますか、新しい総合的文化センターと併せて、中央公民館、生涯学習センター機能を持つようなものを併せて造っていけばいいんではないかなと、私はそう思っておるんですが、今後用地の確保の問題それからそれらの財源的な問題、それらを検討していかなければいけないとこのように考えておりますが、いずれ将来には、近い将来には文化会館を造り替えるとこういう必要が、市民会館をですね、造り替える必要が出てくるとこういうことでございます。 それから、駐車場案内システムにつきましては、平成四年には学識経験者や駐車場経営者、交通道路管理者で、駐車場案内システムの連絡協議会を作っていろいろ検討してまいりまして、まず、ある程度駐車場が公的なもの、民間のもの、たくさんなければ案内ができないわけでございますので、長野駅から取り敢えず権堂通りまでを考えまして、約百ヘクタールをこの案内システムを設置しようと、こういうことで計画を進めておりまして、事業計画は既にできまして、平成五年度では実施設計、そして一部事業実施していきたいとこのように考えております。平成六年度、七年度で案内板などを設置をいたしまして、コンピュータ装備をいたしまして、平成七年度中には一部試験稼働をしてまいりたいと。平成八年度には全部仕上げて本格的に活用、使用できるようにしていきたいと、こういうことで今進めておる次第でございまして、その中で臨時駐車場でございますが、ここへ組み込むことはコンピュータへ組み込むので経費もかかるし、今の段階では厳しい状況ですが、しかし駐車場も必要という商店街の意向もございますので、今後連絡協議会で良く検討していきたいと、何か臨時でうまくいく方法があるかどうか十分検討していきたいと、こう考えております。いろんな行事があるときには、今パーク・アンド・ライドシステム、郊外へ大きな駐車場を置きまして、そこへ車を持ってきてもらえばバスで送り迎えという制度がもう定着しまして、御開帳のときも成功しましたし、このごろ高速道のウォーキングでも成功いたしまして、ただ郊外に広い駐車場用地を確保しなけりゃいけないのと、それからそういう問題がございますが、そういうのも含めて今後やっていきたいと。 それから、中央通りが地中化になりますので、今中央通りの駐車施設といいますか、警察でやっておるのが四十一台あるんですけれども、これは歩道を広くしたりいろいろやるもんですから二十四台ぐらいに減ってしまうので、その分はひとつ新しく駐車場を確保していかなきゃいけないし、どっちにしても中央通り周辺には用地さえ確保できれば、是非駐車場ももっと増やしていきたいとこういうふうに考えておりますので、また地元の商店街や地域の皆様の御協力をいただいて、中心商店街の活性化について、すぐできるもの、長期的に取り組むもの、それぞれ目標を立てまして努力していきたいと、このように考えております。 ○議長(高川秀雄君) 教育長滝澤君   (教育長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育長(滝澤忠男君) 私から、教育問題の中での心の教育と、二十一世紀に向けての理念と、学校運営の問題についてお答えしてまいりたいと思います。 ただ今議員さんから、二十一世紀を担う子供たちに今こそ心に残る教育、それから心の教育が大切であるというような趣旨の御発言を頂だいしたわけですが、大変感銘深く聞かせていただきました。 教育を大きくとらえますと、教育は二十一世紀に向けて我が国が創造的で、かつ活力に満ちた文化の薫りの高い国家として発展し、世界に貢献する基礎を築くものであるというふうに思います。そこで、子供たち一人一人が活力と潤いに満ちた学校生活を送り、自らの努力で友達と学び合う中で自己実現を図っていくと、一人一人の個性・創造性を伸ばしていく、日本人としての誇りを持って国際社会に生きる心豊かなたくましい子供を育てていくことが、学校教育での大きな課題だというふうに考えております。 この基本的な考え方に立って、私ども長野市としましては、長野市教育大綱を据えて、その教育大綱の理念の具現を目指すことこそ、この願いにかなうものだと考えているところでございます。御承知のように、長野市教育大綱は敬愛の心を培うということを柱にしているわけですが、そして自立心や創造力を養うことを基底として、いろいろな領域での教育活動を通しまして、子供たちに深く豊かな人間性の実現を目指すと、こういうふうになっているわけでございます。 したがいまして、先ほど来お話がございました心の教育でございますが、このことは、この実践をしていくことが、子供たちに敬愛の心を培っていくことが重なっていく部分ではないかというふうに思っているわけであります。次代を担う長野市の子供たちに教育大綱の理念で敬愛の心をはぐくんでいくために、今後一層の実践研究を続けてまいりたいと。特に留意したいと思ってますことは、親切ということは、親切を受けた行為や体験によって学び取ってくるというところを大切にしてまいりたいと考えているところでございます。 具体的な学習の進め方としましては、敬愛の心を培う基盤で各学校の教育課程を編成をしていくこと、敬愛の心を基盤とする学力形成をしていくことや、それから敬愛の心をはぐくむ学級づくりに一層実践化を図ってまいりたいと考えております。 次に、学校運営についてお答えいたします。 それぞれの小・中学校では、中学校長又は小学校長を中心として、長野市教育大綱にあります明日を拓く、深く豊かな人間性の実現を受けて、それぞれの学校運営をしているわけでございますが、私は特に各学校長をリーダーとしての学校計画づくりでは、自校の子供の姿を分析し、父母の願いや教職員の期待する子供の姿を重ね合わせて学校目標を据えているわけですが、しかもその年の学校として、本年はここを重点としていくということを明確にして、学校で一致団結して子供の姿の具現、子供をより良くするための教育課程を推進しているのが現状でございます。そこで、地域地域にはいろいろの特色ある学校の伝統・歴史がございますので、それを踏まえまして長野市の教育大綱の心を併せ持って子供の教育に携わっていきたい。 御質問がありました私としてできることということは、心掛けていたいことは、校長会、教頭会へ敬愛の心に触れて長野市の教育の進むべき方向を申し上げたり、教育センターでの研修会で一人一人の先生方と懇談をする中で、その学校の悩みや問題点を知り、校長、教頭先生たちとマン・ツー・マンで話し合う中で、各学校訪問をする中で、直接課題にアドバイスをしたり問題に知恵を寄せ合ってまいりたいと考えております。取り分け校長会、教頭会では研修会をするということで、本年度もテキストを決めて校長先生方との研修会を予定しております。古くから「教育は人なり」と言われておりますように、それぞれの学校では校長、教頭先生のリーダーシップが大変大切だと考えております。そのことが学校に活力と潤いをもたらし、教育的雰囲気を醸し出していく一番の基であるというふうに考えているわけであります。 取り分け二十一世紀における長野市の児童・生徒にとって、何が人生の切符として渡すべものであるかと、先ほど来申し上げてまいりましたように、長野市教育大綱の大黒柱とも言うべき教育大綱の心を受け継いでいくことを大切に考えてまいりたいと思います。到来する情報化、国際化、高齢化社会におきましても、この敬愛の心こそ二十一世紀の社会を築く基になっていく、心の財産になるというふうに考えているわけであります。 最後に、長野市教育委員会としましては、学校管理という言葉がよく使われますが、私は管理という言葉を援助と読み替えております。それぞれの学校にどんな援助ができるか、そういう意味で各学校の特色ある充実した教育を進めるために、教育委員会として何が支援できるか、そういう形で学校運営に応援してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(高川秀雄君) 消防局長楠君   (消防局長 楠正勅君 登壇) ◎消防局長(楠正勅君) 消防行政についての御質問のうち、まず高規格救急自動車の出動状況と効果及び将来に向かっての救急の在り方についてをお答え申し上げます。 出動状況でございますが、今年の一月の十一日の業務開始以来、六月十日までの五か月間で百二十八件の出動がございました。結果的に高規格救急車が必要であったというものは六十九件、五十四%でございました。 効果につきましては、救急救命士や医師が救急現場に出動いたしまして、救命行為をする等の高度化が図られたことによりまして、心理的な面から市民の皆さんに大変厚い安心感と信頼感を得られるようになったこと。さらに、救急救命士が点滴による静脈路の確保、特殊なチューブを使用しての気道の確保、心臓に電気的ショックを与える等の特定医療行為をやった重篤な患者十九人中、既に退院された方が五名、近日退院される方が一人、現在入院中が二人と、好成績を残したところでございます。このように高規格救急車また救急救命士の運用効果は、十分あると確信をしているところでございます。 また、将来に向かっての救急の在り方についてでございますが、救急の目的は救命率の向上を図ることが使命でございます。まず、現場に居合わせた人がだれでも応急処置ができるように、住民へ応急手当ての普及啓発の推進と、救急隊の現場到着時間の短縮を図るための救急隊の分散配置、さらに救急救命士の要請を計画的に行いまして、すべての救急車に救急救命士が乗車できる態勢を整えること、救急車の高規格化を推進すること、これらを救急業務の将来に向けての重点施策として積極的に推進をしてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、中央消防署以外の消防署にも救助隊を配置したらどうかという御指摘でございますが、今年度松代消防署に水槽付きポンプ工作車の導入を計画しておるところでございます。この車両は、水槽付きポンプ自動車に救助資機材と照明装置を併せて搭載したものでございまして、出動した現場の状況によりまして消火作業あるいは救助活動、どちらにも対応できる車両でございます。この救助機能を持った消防車を、市内の各消防署所へ将来的に適正配置をしてまいって救助体制も整えてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 また、赤バイの件でございますが、消防局におきましても二十年くらい前に一台寄贈を受けた赤バイがあったわけでございます。これは消火器を積んでおったんですが、消火専門でございます。御指摘の赤バイは救急用の赤バイでございますけれども、東久留米市でも二台導入しておりますが、後部にボックスを積載しまして、そこに救急資機材を搭載して現場へ救急隊が走るんですが、どうもバランスの、走行中のバランスが悪いというような話もございます。救急隊が交通事故を起こしてはちょっと具合が悪いんで、そこら辺のところも調査検討いたしまして、有効のような感じがいたしますので、将来導入に向けても検討してまいりたいと、かように考えているところでございます。 次に、外国人に対する防火対策でございますが、御指摘のとおり外国人の方は生活様式や風俗、風習や習慣が異なりまして、日本語の理解がまだできないために、消防局では身体的な不自由はなくても災害弱者に準ずる人としてとらえているところでございます。これら外国人の方のために、百十九番通報や消火器の使い方、地震時の避難、救急等緊急時に速やかに対応がとれるように外国人向けの防火パンフレット、英語、韓国語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語の六か国語で作成いたしまして、関係機関を通じて配布をいたしました。本年も更に内容を充実したものを作成いたしまして、配布する予定でございます。また、防火救急教室の開催につきましても過去二回実施いたしておりますが、今後の開催につきましては、更に大勢の外国の方が参加できますように、外国の居住の方の御意見等をお聞きしながら進めてまいりたいと、かように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 商工部長寺沢君   (商工部長 寺沢和男君 登壇) ◎商工部長(寺沢和男君) 私から、既存商店街の均衡ある発展につきまして、そのうち中央通りキャブ化に伴いアーケード取壊しで化粧直しに負担がかかるので利子補給の御要望がありましたのでお答えをしたいと思います。 中央通りの新田町交差点から北につきましても、今年度から県の事業といたしましてキャブ化事業が進められ、新田町より南と同様にアーケードを取り壊す予定であります。アーケードを取り壊しますと、今まで隠れていた各商店の壁などが、いわゆる通りに面しまして、あらわになってくるわけでございます。この事業の目的からいたしましても、各商店に化粧直しをしていただくことが事業効果を一層高めるということが出てくるわけでございます。 市といたしましては、この各商店の改修費に対しまして、商工業振興条例に基づきまして公共事業関連資金といたしまして融資を行ってきております。この資金は、通常の増改築等の設備資金として融資を行いますと利率は年五%でございますが、公共事業に御協力をいただくということで利率は年四%ということで、他の資金にない低利に抑えてあるわけでございます。したがいまして、また県で行っております同様の事業に対する制度資金は利率が年四・三%となっておりまして、県のものより更に低い利率となっております。この利率を低利に抑えてあるということは、実質的に利子補給をしているという解釈をしておりますので、御理解をお願いをしたいと思います。 なお、既設の新田町交差点より南の事業に比べまして、今回の事業は歩道の幅が広いなど、あるいは、その他内容のグレードアップが図られるようでございますが、その際は商店街単位で地元負担がある場合は、例えば街路灯それからカラーブロック舗装等につきましては、事業費に対しまして三分の一の補助制度がありますので、環境整備を行い中央通りの活性化を図ってまいりたいと、いただきたいというふうに思っております。 いずれにいたしましても、私どもは今後中央通りの活性化と中心商店街のことにつきまして、一層検討を重ねて活性化に努めてまいりたいと、かように思っておりますのでよろしくお願いをいたします。 ○議長(高川秀雄君) 都市開発部長宮沢君   (都市開発部長 宮沢実君 登壇) ◎都市開発部長(宮沢実君) 既存商業の均衡ある発展のうち、容積率について申し上げます。 この容積率につきましては、長野大通り沿いの現在十分の五十に指定されている部分については、条件整備が整いますれば限度の十分の六十に見直しの可能性がございますので、今後現地調査、地権者の意向等をお聞きする中で関係機関と調整してまいりたいと考えております。 それから、交通セル方式についてのうち、県庁大門町線及びターミナル南通りにつきましては、オリンピック関連道路に位置付けされておりますので、オリンピックを目途に整備促進を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 昼食のため午後一時三十分まで休憩いたします。   午後 零時二十一分 休憩   午後 一時三十五分 再開 ○副議長(金井六郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 十四番町田伍一郎君   (十四番 町田伍一郎君 登壇) ◆十四番(町田伍一郎君) 十四番、町田伍一郎でございます。 六月定例会でございますので質問を最小限に絞りまして、重複しないよう行政事務一般について質問をさせていただきたいと思います。 市長初め関係理事者の、簡潔で明快なる御答弁をお願いするものであります。 まず、本六月定例会で特に注目されることの一つに、今年の秋に予定されている市長選挙への動向がございます。昨日、我が新友会の代表質問に答えて塚田市長は、二期八年の政治手腕、行政手腕が市民に高く評価されている自信の上での格調高い出馬表明があり、新友会を初め多くの市民が意を強くしたことと固く信じているところであります。 私から塚田市長の二期八年の実績を申し上げるまでもありませんが、冬季オリンピックの実現、新幹線を含めた高速交通網の整備、都市基盤の整備、環境福祉並びに教育文化施設の整備充実などを意欲的に推進してきた実績は、高く評価されるところであります。 またさらに、一期、二期と市長が公約として掲げた真に豊かさを実感できる、安全で活力ある大長野市建設は、四年半後の冬季オリンピック開催、また二十一世紀までの残された短い期間、貴重な期間に個性ある行政、個性ある街づくりが着実に進められると確信しているところであり、今後大長野市、世界に誇れる長野市建設のため、共に頑張りたいと意を新たにしたところであります。 塚田市長の今後の更なる健康と活躍を、心からお祈りするところであります。 さて、最近の日本経済を見ますと、二年に及ぶ景気不況は税収不足に大きな影響を与えております。国の税収不足は地方にもそのまま影響することは確実であります。今後の予算執行に当たってはその点を十分に配慮し、健全財政の維持に努められるよう要望いたします。 それでは最初に、ごみ行政について質問をいたします。 私が改めて申すまでもなく、都市の発展と環境の保全は相対するものではなく、共存しなければならないわけでありますが、そのためには各界・各層の御理解と御協力、そして何よりもすぐれた英知と行政の先行的な、かつ大胆な投資もまた必要であります。国際都市を目指す長野市といたしましても、与えられたこの美しい自然環境を守り、市民の皆様方に御満足のいただける快適な生活環境を築いていくためには、年々大きな率で増え続けているごみの対策を抜きにしては、あり得ないと考えるのであります。立派な建物が建ち並んでいても、その街に空き缶やごみが散乱していたのでは、世界に誇れる国際都市「ナガノ」ということにはならないと思うのであります。 長野市は昨年十一月から若槻、古牧をモデル地区にお願いして、新しい方法でごみの減量や資源物の回収を目指す一方、老朽化し作業環境も悪くなってしまったプレス工場などに代わるリサイクルプラザ施設の建設に取り組まれておりますが、それらについてお尋ねしたいと思います。 まず、モデル事業についてでありますが、ごみの収集方法を変えるということは市内十二万世帯が対象ということになりますので、その徹底、啓もうは並み大抵のことではないと察するわけであり、その御努力に敬意を表する次第であります。 今年度は新たに七地区でお願いし、さらに、来年度は全市でお願いする計画でありますが、既に予定地区では地元説明会が連日連夜開催されているようであり、大変御苦労をいただいております。長野市の将来にとりましても、誠に重要なことでありますので、大いに勇気と英断を持ってその実現に向かっていただきたいと思う次第であります。 そこで、これまで二地区で実施されてきた中での成果と、また今後の課題、今年度七地区で実施するに当たっての改善点と申しますか、変更など考えていることがありましたら、その点についてお伺いをいたします。 特に、事業所から出るごみについては企業責任ということで、市では一切集積所へ出してはならないとされていますが、わずかな量の物ぐらいは出させてほしいという要望があります。その辺のお考えも併せてお伺いをいたします。 また、これまで議会でもごみの有料化について質問がありました。ごみが増え続ける原因の一つには、幾ら出してもただという、このような仕組みでは安易にごみを出す生活習慣は直らないという指摘もあるわけであります。考えてみますと、水道も電気も下水道も、使ったなりと申しますか、受益者負担と申しますか、それなりの負担があることによって無駄を省き、節約するという意識が生まれているのではないでしょうか。一生懸命減量を努力されている家庭も、また、たくさん出している家庭も同じであるということであれば、私はそれは不公平であると思うのであります。ある程度の負担による減量効果と、その収入によるごみ処理行政への目的的な投資と申しますか、例を挙げてみますと、リサイクル事業や集積所の整備への大幅な投資などが、これからのごみ行政の在り方ではないかと思うわけでありますが、市長の御所見をお伺いしたいと思います。 次に、リサイクルプラザ施設の建設についてお尋ねをいたします。 私の地元でもあります大豆島地区では、昭和三十年代に清掃工場が初めて建設されて以来、二度にわたる焼却炉の更新、そしてプレス工場や資源回収工場の建設と相続いておるわけでありますが、特に清掃工場に直接隣接する松岡地区の皆さんは、いわばどこでも歓迎されない施設の建設に対しましても、公共の利益のためと前向きに理解され、用地の売却も含めまして、その都度協力されてきたわけであります。私もその点に大いに敬意と感謝を申し上げる次第であります。 さて、老朽化したプレス工場などに代わる新しい施設は、リサイクル時代にふさわしく不用品の再利用や研修などもできる、県下では初めてのリサイクルプラザとして今年度より建設に着手されるわけでありますが、地元地区の皆さんは何よりもこの建設を通じまして、周辺の環境が整備され、公園化され、すばらしい景観として生まれ変わることを強く望まれているわけであります。 多少苦言を申し上げれば、これまでの建設のたびにも周辺整備が約束されながら、公園化はもとより期待するようにはなかなか実現してこなかったという事実があります。御承知のように、かつては水田に囲まれていた清掃工場も、土地区画整理事業などにより、やがては住宅街に囲まれようとしております。これまでにも増して環境整備が求められているわけであります。また、そこで働く職員の皆様にとりましても、ごみを処理するだけに、より良い環境が必要だと思う次第であります。 説明や図面を見ると、リサイクルプラザには多目的ホールやミニ公園と申しますか、多目的広場が設けられるなど、市民に開かれたすばらしい施設を計画されているようでありますが、あのような施設ならうちの方にも是非造ってほしいと誘致合戦が起きるような見本的なものにしていただきたいと、切に願う次第であります。私も大阪府吹田市のリサイクルプラザや沼津市の清掃プラントを初め各地の先進的な施設を視察させていただいておりますが、優れた英知と大胆な投資があればこそ、必ずや地元の皆さんの理解を得ることもでき、ごみ処理施設建設の前途も明るいのであります。 そこで、地元の皆さんに理解をいただき、なお今後のごみ処理施設の在り方として見本となるような施設とするために、どのような検討をされているのか。また、市民に開かれたプラザ施設として、どのような利用方法をお考えかお尋ねしたいのであります。 利用方法につきましては、幸い市民の皆様の地球環境やリサイクルへの関心が高まっている昨今でありますから、それを発展させていく視点でお考えいただきたいと思うのであります。 私が施設建設にこだわりますのは、リサイクルプラザの建設に相前後して、長野市は第二清掃工場の建設や天狗沢に次ぐ最終処分場の確保に乗り出さなければならないという現実に迫られているからであります。これらの建設には用地の確保まで含めますと、優に八年から十年程度の歳月が必要とお聞きしております。最も困難な問題は用地の確保であり、そこの地区の皆様の御理解と御協力を得られるかということであります。残念ながら、これらの施設は現実には迷惑施設などとも言われ、他の公共施設以上に御理解を得るのが大変な施設であるということは、皆さんだれしもが御承知のとおりであります。であればこそ、今回建設されるリサイクルプラザが、だれの目から見てもすばらしい施設であり、周辺の環境にも十分配慮され、地元の皆様も納得し満足されているものであることが極めて重要なことであります。 長野市も近い将来四十万人を超える都市ともなりますれば、清掃工場も一か所では賄い切れない時を迎えることになります。また、現在の焼却炉も既に十二年ほどたっており、この対策も必要かと思われます。いつまでも大豆島地区のみに処理施設を頼ることはできないわけであり、市の基本計画の見直しでも第二清掃工場の建設が明らかにされているわけでありますが、周辺を公園化した施設、できるものならばスポーツ施設などとセットした施設ともなりますと広大な用地を必要とし、なおかつ長きの時間を必要とされます。市長がその先頭に立たれ、後顧に憂いのない万全なお取組をお願いしたいと思う次第であります。市長の御所見をいただきたいと存じます。 次に、ごみ行政のうち、環境教育についてお尋ねをいたします。 長野方式のごみ減量施策を段階的に推進する計画の中で、短期、中期そしてまた長期的施策計画があると思います。その長期的施策計画の中で、環境教育を学校のカリキュラムに組み、長野市挙げて更にごみ減量、再資源化の推進を図るべきであると思います。二十一世紀を担う子供たちに日常的な教育を継続的に実施し、現実に即した問題点を取り上げながら、子供たち、一般市民そして行政と、階層別に進める必要があると思います。教育委員会との連絡調整によって長期プランを立て、一貫した環境教育の導入が基本であり、小・中学校の一貫したカリキュラムの実施、また各学年における環境教育の確保、施設見学、ごみの発生構造から抑制方法、日常生活の中からリサイクルによってごみを減らすことの思想を育てていく必要があり、また副読本も作成し活用を図ることにより、学校教育に大きな期待を寄せているのであります。 県教育委員会は今月の六月三日、環境学習の指導計画や実践例を示す環境教育指導資料作成委員会の初会合を開き、作成作業に入ったとのことで、学習実践例を主体に、一として現場で使いやすい実用的な内容とする、二番目として長野県ならではの特色を打ち出すとの方針を確認したようであります。缶拾いや緑、花を育てるといった体験をその場限りに終わらせず、環境に優しい暮らし方のできる意識付けにどう発展させたらよいか等の意見が出たと言っております。この環境教育指導資料は今年度内に完成させる方針とされておりますが、長野市としては先ほども申し上げたように、今年度九地区がモデル地区としてごみ減量、再資源の意識改革をまず実行に移すため、モデル地区の人たちは懸命な努力をしているとき、地域や家庭の実践行動を子供たちが担うことのできる範囲、積極的に協力する精神、実践を通して明るい豊かな住み良い社会を、親子、隣組、地域ぐるみの環境教育の出発点とするような長野市の環境教育暫定措置を考えるべきだと思いますが、教育委員会の考えをお聞かせいただきたいと存じます。 いずれにいたしましても、ごみ処理は行政だけで解決できる課題ではございません。ごみ減量・再資源化推進市民会議の皆さんを初め学校教育とも連携をとりながら、市民の皆さんの御意見、御要望を十二分にしん酌され、手を携えて、発展する長野市にふさわしい施策を講じていただくよう御期待申し上げるところであります。 そして、オリンピックもすばらしかったが、長野市の都市環境もまたすばらしかったと、国内、国外を問わず、そんな評価をいただけるよう私も微力を尽くす決意でありますが、市長初め行政に当たられる各位の一層の御努力、御奮闘を心からお願いする次第であります。 次に、緑の羽根募金についてお伺いをいたします。 緑の羽根募金は、戦後の山林復興運動として昭和二十五年より始められ、最近では自然を愛し、緑をはぐくむ心を育てる運動として毎年全国的に実施されております。本市においても地域の緑化を促進し、緑豊かな住み良い郷土づくりをスローガンに、市民総参加による募金運動を行っているところであります。冬季オリンピックの開催を控え、緑豊かな街づくりを進めるためにも、環境緑化のなお一層の推進が望まれます。緑の羽根募金に対する市民の理解と認識を深め、緑の環境づくり、森林づくりに役立つよう募金を有効に活用していくべきものと思います。募金の実情並びに活用の現状、そして今後の募金運動の方針についてのお考えをお聞きしたいと存じます。 次に、学校週五日制についてお尋ねをいたします。 毎月第二土曜日が閉校となる、いわゆる学校週五日制がスタートしてから十か月が過ぎようとしております。子供たちも地区の活動に参加したり、児童館を利用したり、あるいはまた家族とともに遊ぶなど、その過ごし方にも大分慣れてきたように見受けられます。「子供を地域や家庭に返す。また自然等に接する中で自主性を養う。」という市教育委員会の方針がどのように生かされてきているか、事例を含めてお聞かせいただきたいと存じます。 休日の有意義な過ごし方を考える余り、学校から解放された子供たちに別の統制を加えるのでは、せっかくのゆとりを失うことになりはしないかと心配する市民の声もありましたので、その点についても併せてお聞きをいたします。 また、市内全体の学校五日制への各取組をまとめられ、学校や家庭に知らせ、より良い五日制の在り方を指摘されたらと思いますが、御所見をお伺いをいたします。 以上で質問を終わります。 ○副議長(金井六郎君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 町田議員の御質問にお答え申し上げます。 まず最初に、御激励をいただき、大変ありがとうございます。今後も健全財政を貫く中で、市政の発展を図ってまいりたいと思っておりますので、よろしく御指導のほどをお願いいたします。 まず最初に、ごみの問題につきましてでございますが、おかげさまでごみ分別収集のモデル事業が、ただ今のところ大変御協力いただきまして順調に軌道に乗ってきたと、このように判断をいたす次第でございます。また、今年は七地区を追加いたしまして進めていただくわけでございまして、是非御協力いただく中で来年度スムーズに全市の実施に御協力いただきたいと、こう考えておる次第てございます。 それに対する対策は、いろいろ御意見をお聞きいたしましたり、また市民会議の意見を集約する中で立ててまいりたいと、このように考えております。 私から、リサイクルプラザの建設についてお答え申し上げますが、この議会にも追加議案でお願いするわけでございますが、リサイクルプラザの工事請負契約の締結の議決をいただくわけでございますけれども、いよいよ建設にかかるんですが、この考え方はただ今大豆島の清掃工場でプレスの機械がありますが、この老朽化が進んでおりまして、このプレス工場と、それから資源回収工場も大分作業環境も悪くなってきておりまして、それと破砕施設などを、この三つを一つのセットとして中間処理施設を造りたいと。近代的なシステムにして、作業環境も良くする中で分別収集を徹底していきたいということで、この建設を計画をいたしまして進めておる次第でございます。 併せて今リサイクルのいろいろ試みをしていただいておりますが、なお一層資源の再利用の観点から、リサイクルが進むような市民交流のリサイクルプラザも造りたいと、こういうことでございまして、ですから二棟があるわけですね。工場倉庫の棟とリサイクルプラザの棟と二棟で建設をいきたいと、こういうことでございまして、工場見学などもできるような配慮を十分してまいりたいと、そして理解を深めていきたいと、こういうことを計画しておるわけでございます。 ですから、一つは資源回収が進む処理工場をしっかりしたもので造ってまいりたい。もう一つは、リサイクルプラザの棟でございまして、これは不用品を再利用する、あるいは研修施設も造っていきたいと、こういうことでございまして、今いろいろ考えておるのは、自転車も大分少し修理を加えると使える物がたくさんあるということで、自転車あるいは家電製品も大分使えるままの物がごみとして入ってきてしまうとこういうことで、それから木製の家具なども大分使える物があるとこういうわけでございまして、それらの再生工房、少し手を加えて使えるような物にして、そして利用可能なようにいたしまして、そういう品物を展示をいたしまして、そこへ市民の皆さんもお見えいただいて、使える物は是非お家へ持っていってもらって使っていただくと、こういうことでひとつごみとして出さないで有効に活用してもらおうと、こういうシステムをリサイクルプラザ棟で考えておると、こういうことでございます。 なお、研修センターも造りまして、いろいろな啓発や研修もしていただこうと。リサイクル団体も有効に活用してもらって、なお一層市民の皆様に開かれた利用しやすい施設にしていきたいと、こういうことを目標にこの事業を進めておりますけれども、なおきめ細かにいろいろやっていくには、やはりリサイクルに取り組んでいただいておる、また資源回収に取り組んでいただいておる経験の豊かな皆様方にお集まりいただいて、いろいろ検討のための委員会を作っていろんな御意見を出していただく中で、利用しやすいリサイクルプラザ、こういうものを考えている次第でございます。 それと併せて周辺の整備も是非進めていきたいということで、リサイクルプラザや分別工場棟の北側の部分には多目的広場や、ミニ公園で緑も増やしていきたいと。環境、周辺の清掃工場の周辺の環境整備も併せてやっていきたいと、このように考えておりますので、大変大豆島地区、特に松岡地区の皆様には大変御理解と御協力をいただいておりますので、周辺整備にも意を用いていきたいと、このように考えておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。 それから、今の清掃工場は約四百五十トン焼却可能でございまして、今三つの炉が運転をしておるわけでございまして、炉の修理をしながら、なるべく長く維持できるように炉の修理も丁寧にやって、そしてなるべく延命をしながらこの四百五十トンの焼却炉を活用しておるわけでございますが、ごみがだんだん増えてまいります傾向の中で、十三年以降では六百トンぐらいの焼却を必要になってくると、こういうふうに見込んでおるわけでございまして、長野市の総合計画の中でもそれに合わせて工場建設が必要だと、こういうことでございます。ですから、どういう場所へ建てるかということは今後の検討課題で、いろいろ適地を選定しなければいけませんが、十三年以降で新しい第二清掃工場の建設が第二期といいますか、六百トンぐらいになるのに合わせての建設は必要だと、このように考えておる次第でございまして、今後いろいろ検討しながら進めてまいりたいとこう思っております。 それから、緑の羽根の募金につきましては、これはただ今、市民の皆さんから毎年緑の羽根募金をしていただいておりまして、これはすべて長野市の緑化事業あるいは緑を増やす事業に活用していただいておるんですが、たまたま長野市には都市緑化基金もございまして、その基金も活用していろいろ緑化木の配布などしておりますもんで、どうもそちらと混同されて、緑の羽根が有効にどのように使われているか御理解いただかない面がございまして、是非広報ながのなどを通じて、緑の羽根で皆様から頂いた募金につきましては、このように長野市内の緑を増やす事業に使っておりますという御理解をいただきたいということと、もう一つは市街地の皆様にも具体的に目に見える形で、緑の羽根募金を活用して喜ばれる事業を今後進めていきたいと。例えば姫リンゴなどを育てておいてですね、大きな鉢へ入れて、時期になりましたら中央通りなどに並べてもらうとか、そういうことも進めていきたいと。市街地の皆さんに目に見えて緑化が、植える場所もないもんですから活用方法がよく理解されておられない面もありまして、是非市街地の皆さんにも喜ばれる事業も具体的に考えていきたいと、こういうことで今後検討していきたいと思っておりますが、緑の羽根はいただいた募金は毎年有効に市内の緑化の事業に使っておると、こういうことをよく御理解いただきたいと、こう思う次第でございます。 後また担当の農林部長の方からいろいろ御説明を申し上げますが、よろしくお願いします。 ○副議長(金井六郎君) 教育長滝澤君   (教育長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育長(滝澤忠男君) 私の方から、学校週五日制についての御質問についてお答えをしてまいりたいと思います。 御案内のように平成四年の九月から実施されまして、学校週五日制は既に十か月が経過しております。この学校週五日制の導入を今日の教育課程を課題といいますか、そういうものを含めて解決をしていくと。社会の変化に対応して、これからの時代に生きる児童・生徒の望ましい人間形成を図るために、学校、家庭そして地域社会の教育全体の在り方を見直す契機にしたいと。単なる休みが一日増えたということでなくて、そういう観点に立っております。御案内のとおりでございます。 この学校週五日制の実施は、これからの変化の激しい社会に十分対応できる児童・生徒の育成を大きなねらいにしておるわけであります。つまり、これを継続することによって、自分たちが環境を観察したり、自ら考え、判断し、自ら行動していく主体的な若者を育成するということに終着するかと思います。その力が自分の将来の生き方に、生きて働くということを願っているわけであります。 市の教育委員会といたしましては、行政から十名それから関係団体から十六名、計二十六名で構成された長野市学校週五日制推進委員会を設置しまして、学校週五日制実施の趣旨の実現を図るべく推進してまいっているところでございます。おかげさまで、それぞれの御家庭や地域の皆様方の御協力、学校等の啓もう等を含めまして関係各方面の御援助をいただきながら、休日の過ごし方におきまして成果を上げてきているところでございます。 ここで土曜休日の過ごし方の工夫を充実させていくということで、一、二例をというようなことがございましたので、一、二御紹介申し上げたいと思いますが、最初の例は、自分の父親が単身赴任のため子供と父親との触れ合う機会がない、少ない中学生三年生K君の生活ノートの中から取り上げさせてもらいます。 「新潟へ単身赴任しているお父さんが帰ってきた。そこで、お父さんと二人で家のできぐあいを福井団地まで見に行った。そして、建設会社の設計の人と時間を約束してあったので、いろいろ説明してもらった。一階は前までは土だったけど、床の下地には断熱材や発泡スチロールが敷かれてあった。二階は前と変わらなかった。そして壁をつける前等の写真をいただいた。久しぶりにお父さんと一緒に家を見に行けて本当によかった。自分の気に入った家を建てようとするお父さんの晴れ晴れとした顔がとても印象的でした。」 次に、土曜日の午後、監督やコーチ、保護者で指導の下、少年野球チームの練習で頑張っている小学六年生N君の事例でございます。N君のチームが所属するリーグは五チームがあり、どのチームも日曜日の朝六時ごろより熱心に練習を続けてきているようでありまして、野球シーズンが本格化してきたこの春になりましてから、その練習ぶりに熱が入ってきたと。監督以下コーチ六人、土曜日の午前……失礼しました、監督以下それぞれのコーチも参加して、練習に参加したときの記録でございます。 「今日の練習はさすがに疲れて、終わって家に帰る坂道を歩くのがやっとのことでした。今日は監督もコーチもとてもおっかなかった。気合いが入っていたと思う。お父さん方も五人も来てくださり、ボール拾いをしたり僕たちにいろいろ教えてくださいました。このごろは土曜、日曜と二日続けて練習できていいと思う。来週の試合には是非勝ちたいから、みんな本気です。」 こんなような記録もありますが、今後も子供が自ら考え、判断し、行動するために必要な資質や能力の伸長を図るために、この機会を十分に生かしていきたいというふうに考えておるわけですが、取り分け子供たちが自然との触れ合い、地域のごみ拾い活動の奉仕活動等や、文化活動で自分たちの身近にある文化財の見学等、文化への目も向けてまいりたいと、こんなふうに思っているところでございます。 次に、学校から解放された子供たちの活動にゆとりがなくなってるのではないかと、ただ今議員さんの御指摘にございましたが、中学校等においての土曜日の専門部活動は自粛していただいておりますので、また、学校の宿題等もあまり出して家庭生活で縛られるというようなことも工夫していくように、ゆとりと潤いの中に目的を失わない生活が続けられるように指導もしてまいりたいと考えております。 最後に、学校と家庭の情報を流してはどうかという提言でございますが、大変大事なことかと考えます。御提言の趣旨を、また生かせるようにも考えてまいりたいと思います。学校週五日制は明治以来の学校の枠組みを大幅に変えていくものでありまして、その具体的な在り方を完全にモデル化することは、まだ現在のところできておりませんけれども、だんだん意識改革もし、願いに立った学校運営や家庭生活ができるようにしてまいりたいというふうに考えております。 一歩一歩具体的な実践を通しながら、この学校週五日制を定着させてまいりたいと考えております。それぞれの地域で、また御支援、御協力をいただきたいということをお願いして、終わりにします。 ○副議長(金井六郎君) 環境部長北村君   (環境部長 北村俊美君 登壇) ◎環境部長(北村俊美君) ごみ収集モデル事業についてのうち、古牧、若槻地区で実施している分別収集の成果についてでございますが、昨年十一月から五か月間に両地区で回収された資源は三百五十七トンであり、毎月増加しております。このため、ごみ集積所の可燃ごみ、不燃ごみは、逆に約三十%以上の減量となっております。収集方法の切替え当初は、役員の方から面倒とか不安の声もありましたが、大変な協力をいただきまして、現在では両地区の住民の皆さんの減量、分別、リサイクルに対する意識改革が進んできていることと思っております。 そのほか、生ごみの堆肥化への普及としてコンポスト容器の奨励をいたしました。実績として百リットル以上のもの、四百四十七基、百三十四万一千円となっております。 次に、二地区を踏まえた今年度新たに実施する七地区での改善点、変更事項はあるかということでございますが、本年度特に変えようとすることは、可燃ごみの指定袋の容量を縦方向に八センチメートルぐらい大きくいたしました。また、安茂里、川中島、更北地区の三地区については、可燃ごみの指定袋をポリ袋で実施したいと思っております。 また、この二地区の切替え当初、一つの袋で出すというようなことで始めたわけでございますが、この点につきましても途中から紙おむつそれからペットボトル、灰等につきましては指定袋を使用しないで出せるようにいたしました。また、事業系の少量ごみの取扱いについても採用してまいりたいと思っております。 そのほか、地球に優しくということでございまして、生ごみの自家処理容器購入費補助金交付要綱を改定いたしまして、一個につき三千円の補助を全市対象に拡大してまいりたいと思っております。 次に、事業所関係についてはどう考えているかということでございますが、各事業者への説明会を今月中に予定しておりますので、この中で十分理解していただき、御協力いただくようこれから努めてまいりたいと、こういうふうに思っております。 具体的には事業系のごみについては、廃掃法に定めます自己処理責任が原則でありますので、自分で清掃工場に搬入するか、許可業者に処理を依頼するか、又は自分で処理するかというのが一応処理の原則であるわけでございますが、昨年からのモデル地区での反省点や議会や事業者からの要望、御指摘等もありましたので、今回のモデル事業からで、各地区の衛生組合長の承諾をいただいた小規模事業所のお茶がらや紙くずなどの一般家庭系でのごみについては、実費で袋を各地区の衛生組合長を通じ購入していただきまして集積所に出していただくようにしてまいりたいと思います。 次に、ごみの有料化について考えているかということでございますが、議員さんのおっしゃるとおり受益者負担の原則、また自家処理をしてほとんどごみを出さないようにしている家庭等もあります。この不公平との御指摘でございますが、現在全国の市町村の傾向から見ましても、ごみの有料化は進んでいるところでございます。この六月三日の全国市長会でも、有料化促進を骨子とするごみ減量対策の提言がなされておりますが、このような中で、今後いかに住民の合意形成を取り付けていくかが大変大事な問題でありますので、ごみ減量再資源化推進市民会議の中で検討していただきたいと、このように思っております。 ○副議長(金井六郎君) 教育次長久保君   (教育次長 久保健君 登壇) ◎教育次長(久保健君) 私の方から、ごみ行政にかかわる環境教育についてお答えしてまいりたいと思います。 家庭地域ぐるみの実践から環境教育をという、そういう御指摘でございますが、環境教育に関する基本的な考えを先に述べさせていただきたいと思います。 この目的は環境問題に関心を持ち、環境に対する人間の責任と役割を認識して、環境保全に参加する態度及び環境問題解決のための能力を育成すると、そういうことになっているわけでございまして、この目標に沿いまして、それぞれの学校では年間指導計画の中に環境問題について取り入れているところでございます。 先ほど議員さんから御指摘ございましたように、県の教育委員会といたしましても、本年度から環境教育の指導資料作成に入っているわけでございますが、長野市のそれぞれの学校においては、環境教育の実践についての小学校の基準カリキュラムの中にそれを盛り込んでおりますし、また、中学校の教育課程の指導計画の中にも、そのことを位置付けております。特に教科につきましては、社会科、理科、技術家庭科、保健体育等の教科で扱うようになっておるわけでございます。 いずれにいたしましても、水質汚濁とかあるいは大気汚染とか粉じん等の環境汚染、それから自然の開発による緑の破壊、フロンガスの問題それから二酸化炭素の増加による地球の温暖化の問題等いろんな面が含まれているわけでありますが、子供たちの身近なところからということで、足元から出発して足元に返るという、こういう教育の一つの理念を大事にしておりまして、このごみ問題を積極的に学習指導の中に取り入れていくと、そんな方向を目指しております。 環境問題は、とかく単なる知識とか、あるいは理論で終わってしまうわけでございますけれども、そういうことではなくて、物を大事にして、そしてその心を養いつつ、自ら実践していくことが大切かと存じます。学校で学んだことを地域・家庭で生かすべく、実践化までを踏み込んだ、そういう指導を期待しているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(金井六郎君) 農林部長新井君   (農林部長 新井誠君 登壇) ◎農林部長(新井誠君) 私からは、緑の羽根募金につきまして、基本的には市長が御答弁申し上げましたうち、実態について御説明申し上げたいと思います。 長野市の緑の羽根募金の運動は昭和三十五年以来、長野市緑化推進委員会が推進母体となって住民の皆様から尊い募金をいただきながら緑化に努めているわけでございます。 昨年の場合、頂きました募金額は目標額が六百八十万円でございまして、それが七百一万六千四百二十二円と、二十一万六千円ほど上回って御協力いただいたわけでございます。本年度もまた四月から五月末にかけまして、市の区長会の御協力をいただきまして募金を行っているところでございます。 この募金の使い道につきましては、緑化推進委員会に諮りまして決定するわけですが、各地区の公共施設を対象といたしまして、苗木や球根、緑化木等が無償で配布しているわけでございますが、あるいは緑の少年団に要する経費等をやっておるんですが、いわゆる先ほど市長申し上げましたように、都市緑化基金と緑の羽根募金と、長野市の場合ちょっと二本立て的な傾向がございますので、緑の羽根募金の方が少し地味な活動であるということになっております。 よろしくお願いいたします。 ○副議長(金井六郎君) 十二番鈴木清君   (十二番 鈴木清君 登壇) ◆十二番(鈴木清君) 十二番、鈴木清でございます。 昨日の代表質問、また本日の一般質問にございましたように、一九九八年冬季五輪開催に向けての諸準備、また新幹線開通に伴う駅周辺の整理、ごみ問題、さらに市民病院の建設、高齢化社会への対応、北新都市等多くの課題が山積し、事業が予定されております。これらはいずれも二十一世紀へ向けての基盤づくりであり、他方、中核都市として、また県都としてあるべき姿を考えるならば、機能面はもちろんハード・ソフト両面から見ても当然、推進実現を図らなければなりませんし、私も微力を尽くしていきたいと念じておるものであります。 ところで、先般地区の古老・役員さん方と、私の住まいする東条区の最も身近な三登山を散策してまいりました。標高およそ九百六十メートル、春のワラビ、秋のキノコ、冬にはウサギ狩り、そして今暑い夏には山間わき出る泉でのどを潤し、一服の涼を求めた住民の郷愁を誘う山であります。 その山の中腹に城跡があります。いつごろ、だれが、何のために築いたのかつまびらかではありません。ただ、伝聞と想像を基に若干の資料を手がかりに整理してみますと、今からおよそ八百年前、源頼朝が諸国に守護・地頭を置いたとき、当時若槻の庄の地頭であった源氏の頭領八幡太郎義家の孫、若槻頼高及びその子孫が築いたものと思われます。正確な地籍は若槻東条字城であり、大小幾つからの廓が連なり、本丸跡地は目測で周囲百五十メートルから七十メートルの平地となっております。南東の斜面に沿って、廓が続き、北は断崖、西は空堀があり、そこから二百メートル山頂を目指し歩を進めれば、巨岩、松の大木に囲まれた番所跡がありました。半日余りの行程でありましたが、参加したメンバーのうち半数は地元で生まれ育った先達でありながら、初めてこの存在を知ったという事実、そして半数の御縁があってよそから団地等に住まいされた方々からは、深い感動と喜びを持たれたことでした。 そして、次のことが分かってきました。一つは、私が住まいする郷土の地名が、若槻氏と密接な関係があること。二つ目は、旧若槻村の原型が水内郡太田郷、芋井郷等に分かれてい、当時信濃の国に六十一の荘園があったということ。三つ目は、時代が下がって戦国時代から江戸初期にかけ、若槻氏及びその末えいが全国に広く分布し、武田・上杉覇を競った折、一部は越後に転入し、一部は松本に難を逃れ、初代松本藩主松平侯が島根に移封された際、付き従い当地にて若槻姓を名乗り、余談ながら子孫には若槻禮次郎元総理もおられるとのこと。四つ目は、近郷住民の尊崇厚い蚊里田八幡宮が若槻頼隆の草創であること。付随して、神社裏側に東泉寺、正法寺、正覚寺の三寺があったということ。今いずれも当地から離れ、正法寺は現在西後町浄土真宗本願寺別院であること。正覚寺は越後長岡に難を逃れ、さらにそこから末寺として長沼津野に移られておられること等でありました。当日山中にたたずんだとき、だれともなくつぶやいた「夏草や、つわものどもが夢のあと」という一句の中に、初めて郷土の歴史の一端をかいま見た思いと、身近であるがゆえに、ともすれば忘れがちな事物を胸に深く反省される一時でありました。 温故知新、その地に生まれ育った者の一人として、伝わる地域の由来や神社仏閣、城館、更にさかのぼって古墳の調査、また郷土の文化・生活の進歩発展をもたらした川や用水、街道等、後世に受け継がれ、その橋渡しをする役目を幅広く住民に訴えていかねばならないと、身にしみた次第であります。 ここでお尋ねいたします。 今、本市は市制百周年記念事業として長野市誌を編さん中とのことでありますが、お聞きするところによりますと全十六巻であり、平成九年十月十六日までに発刊し、平成十三年まで順次継続発刊とのことでありますが、願わくば市誌の編さんを広く一般に周知していただけないかということであります。恐らくそれぞれ郷土の歴史・産業・文化・民俗に詳しいし界の権威なるものと思いますが、大事なことは市誌の編さんに際し、長野市を構成する主人公である住民の素朴な願いや意見も是非受け止めていただける窓口を作っていただけないかということであります。急激な社会の変革と生活の多様化された今日にあって、地域それぞれの生活や歴史を思い、失われつつある風習や行事・言い伝えを是非この際幅広く取り上げ、記録にとどめていただきたい。そして、市誌の編さんを広く市民にアピールし、参画していただく気運を作ることにより、その家の歴史と地域の見直し、伝統行事の復活、さらに地域の活性化、ひいては市民意識の高揚と連帯感が高まるならば、こんなすばらしいことはないと思いますが、いかがでしょうか。 市誌編さん作業の進ちょく状況、概要等について、また先ほど述べましたように、市民に対し市誌編さんの概要と意義を周知することにより、我が家にこんな資料が、こんな言い伝えが等、広く市民の関心と参画する機会を作っていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。今後のお取組についてお尋ねをいたします。 さて、皆さんも御承知のように、本市は昭和二十二年町村制施行以来、幾多の合併を重ねてまいりました。特に昭和に入り戦後の二十九年、古里、浅川、若槻、柳原、大豆島、朝陽、長沼そして安茂里、小田切、芋井等上水内郡十か村の合併が行われ、昭和四十一年には篠ノ井、松代、若穂、川中島、更北、七二会、信更等一市三町三か村の合併を経、今日の長野市があるわけであります。俗に言われるように、犀南、河東地区、西山と呼称され、上水内、上高井、更級、埴科郡区よりの分離合併であります。勢いそれぞれの地域に伝わる風習、行事、産業等、また生活圏も長い年月違ってきたわけであります。 それらの経緯を踏まえながら合体した長野市を見ますると、構成する独立した行政区は四百二十九となっておるわけであります。その中で、旧町村を編さんした町村史は、企画課市誌編さん室所管において、松代町史上下巻・続巻、柳原、古里、朝陽、芋井、大豆島の一町五村誌であります。区史は塩崎村史、茂菅区誌、北長池誌、豊栄誌、西長野誌、長門町百周年、区誌吉村の七史誌であります。 また、御自由に閲覧くださいと案内されておる市役所一階庶務課情報管理係所管では、町村史として小田切、七二会、長沼、古牧、若槻の五つの史誌が備えてありました。区史としては箱清水資料集、小市史、七瀬町誌、古里、北尾張部、権堂町史、吉田町政第一版、桜新町誌第一巻、平林若者連永代記録、久保寺今昔等十二史誌がありました。 以上、個々の町村区誌を紹介いたしましたが、これをもって多い少ないという論議は、見解と立場により異論がおありかと思います。ただ、私自身、身近な市立図書館あるいは県立図書館等において調べてみても、同じような傾向であると思います。多分まだそれぞれの地域において発刊されたものがあり、個々のお宅にもおありかと思いますが、でき得るならば、この際既に発刊されたものの調査をしていただき、市立図書館あるいは市庁舎一階コーナーに常設展示していただき、来庁者、一般市民が気楽に閲覧し、地域の来し方を振り返り、学ぶ機会を作るようにしていただけたらなと要望するわけであります。 ここで申し上げたいのは、私どもの先祖や先輩が、それぞれの地において、時には天災地変に遭い、英知を結集し、自然をながめ、苦難に耐えながら、今日の豊かな郷土を築き、この地に住まいする幸せと恵みをもたらせてくれたわけであります。そんな先人の足跡をしのぶにつけ、是非二十世紀の締めくくりを迎えた今日、それぞれの区史の編さんに対し、示唆と補助を行政から与えるべきかと思いますが、いかがでしょうか。 今長野市は冒頭述べましたように、生活基盤の整備、ビッグプロジェクトが目白押しとなっております。高速道が開通され、さらに新幹線が開通したならば、地域の情報格差はなくなり、さらに都市機能の整備により生活面の画一化が進み、小さな単位の地域における伝統文化が忘れられ、滅びていくことは目に見えております。既に長野市の外縁部では一層宅地化が進み、世帯の増加を見ながら、既に青年団なく、婦人会の存続もできず、地域のコミュニケーションはますます希薄となってきているのが実情であります。是非この際生涯学習の場として、地域の歴史と伝統そして行事を学び、存続する場としての公民館活動に対し大きな役割を担ってくれることを期待するものであります。地域公民館に対し、事業の一つとして区史の編さん、併せて受け継がれてきた行事の保存継承を含め担っていただくよう助言補助も含めお考えいだたけるかどうか、重ねてお尋ねをいたします。 ところで、長野市の文化財に対する取組は、観光長野としての認識を踏まえ、伝統的な建造物群保存地区指定等、松代地区初め多くの保護・保存がなされております。文化財とはごく長い期間にわたる人間の文化活動の結果として、今日私たちに受け伝えられてきている物、事物、または物事、事象であって、これら遠い祖先たちからの贈り物は歴史を物語り、深い学習をさせてくれるもので、将来の文化活動の参考となり、文化生活の向上発展の基礎となるものであり、かけがえのない貴重な財産であることを申し上げて、引き続きお尋ねをいたします。 現在、本市には城館、民家、神社仏閣等文化財として国指定三十七件、県指定二十七件、市指定百二十一件、計百八十五件あるとお聞きしております。これらの指定以外に新たに要望がなされた場合、どのような手続を経、どのような判断基準をもって、どこで、だれが決めるのかお尋ねをしたいわけであります。 さらに、行政担当部課で文化財の発掘をするのか、あるいは民間の個人、有識者、地区、団体よりの申出を受けて審議、認定するのか、併せてお聞きしたいと思います。 また、文化財に関する考え方として、著名な作者の手になるものや、美術的・工芸的な価値を有するものだけではなく、庶民の生活の中から生み出された生活用品や農具、さらに古書等も加えていただき、庶民の歴史を語る記録として後世に残せるような方途をお考えいただけたらと願うわけであります。 ところで、本市は昭和四十八年以来、野外彫刻の設置を進めてまいりました。生活にゆとりと潤いをもたらす文化芸術都市を目指すとしておりますが、その作品は抽象、具象合わせて九十二点既に設置されております。抽象四十点、具象五十二点合わせて九十二点、そして最近のかかわる費用を算出してみますと、賞として作者に四百万円、工事費約二百万、一点当たり六百万の出費となっております。当該年度四点として計二千四百万プラス事務費百万が計上されるとし、総額二千五百万であり、そこから民間の賛助金五百万相当を充当しても、およそ二千万円の出費となるわけであります。目指す方向とねらいは大変結構ではございますが、作品そのものが大方市民の賛同と好意と評価を得ておるのかどうなのか、若干疑義を呈するわけであります。 芸術作品とは誠に厄介なものでございまして、その人の価値判断、基準により大いに感動をもたらす作品となることもあれば、無用の長物、猫に小判と化す場合もあるわけであります。すぐれた選考委員の判断により賞を授与された作者は、その世界の登竜門として注目され、大いに活躍されておられるとのことですが、選考委員及び作者の満足感と、大多数市民との審美眼意識においては若干のかい離があると思われますが、いかがでしょうか。今後の野外彫刻賞における取組について、どのように取り組んでいかれるのか、市民の目線の高さでお答えいただきたく、お尋ねを申し上げる次第であります。 引き続きお尋ねをいたします。 山国信州にあって私どもの長野盆地は犀川、千曲川、裾花川という一級河川が太古より、時には災害をもたらしながら多様な生活習慣、文化をもたらしてまいりました。古代長野盆地は信濃川水系の谷筋の道を通じ、縄文中期に広がった文化が入り、また弥生時代にはサケの道と稲の道との交差点ともなっておりました。また、古墳時代の遺跡として、全国有数の積み石塚や大型の前方後円墳が善光寺平に集積しております。これらの積み石塚や古墳の把握調査は、どのようになっているのかお尋ねをいたします。 ところで、近世まであった犀川、千曲川を挟んで独立した生活圏を営んでいた地域地域の生活圏の交流の役割を担った「雨宮の渡し」、「小市の渡し」等、それらを伝える表示板等は設置してあるのかどうなのか。時に水に親しみ、安らぎの場として、またかつての交易の場としての、そのような渡しを是非後世に伝えるようにしてもらいたいものであります。 また、旧裾花川の流れが長池、柳原を通り、千曲川に注いだ記録もございます。今に残る七瀬、川端の地名も、その名残と伺っております。ここで一つ御要望を申し上げておきたいのは、長池にたしか、「崖長池」と呼ばれている地名があります。長野須坂インター線の道路際に、「姫榁」の老木がたたずんでおります。この「姫榁」は旧裾花川の船をついだという伝統を持つ、そしてまた伝承が伝わっております。もし道路改良等の障害になるならば、近くの神社等に移植をし、大事にしていきたいものと願わずにはおれません。開発と保護、対立する概念とはとらえず、何とか保護管理の方途を考え対応していくのが、地域の歴史・文化を尊ぶ行政の姿であるかと思います。 また、川とともに道は中央と地方を結び、さらに古代の独立した生活圏を結び、文化を運び、文明をもたらす極めて重要な動脈でありました。 私たちの長野盆地では、七世紀から八世紀にかけて律令制に伴い成立した東山道の支道があります。東山道は御承知のように近江の国、今の滋賀県瀬田の駅を起点とし、駅の総数は八十六駅であり、うち信濃は十五駅となっております。また、本市には二つの駅がありました。本道は今の上田市から群馬県へ抜け、文字どおり東への山の道となっております。一方、支道は四賀村を通り麻績を経由し、犀川南側の渡河口である臼理駅に入り、その後今の善光寺南方を通り、現在の三才周辺と思われる多古駅を通過し、野尻湖手前の沼辺を経、越後の国府があった今の新井市周辺を目指して進んでおります。 ここでお尋ねをしたいのは、この東山道の支道は当時最も重要な官道であり、上代交通上の最も注目される地点が多古駅であります。三才地区には北田子、南田子と呼ばれている地域がございますが、恐らくここが多古駅があったところかと思われます。今宅地化が進み、将来北新都市開発整備事業が予想される中で、是非入念な発掘調査を行っていただきたいと思いますが、御所見を承りたいと思います。 また、私たちの郷土には、先ほど述べました古墳を初め瀬戸の焼き物や干物、魚介類、塩等を運んだ生活の道、また善光寺につながる信仰の道もございました。さらに、中世から近世に至る間、多くの神社、堂、城館がございました。特に城館は、地方豪族の館も含め七十四か所の存在が明らかとなっております。うち城跡は現在確認されているものは四十五か所であり、史跡指定されておるものは四か所とお聞きしております。 ここで是非要望を併せお尋ねをしたいと思いますが、社寺、堂、城館、古墳、道路等身近な事物に対し、いわれ・由緒を書いた案内板を年次計画で予算化し、進めていただくことを要望いたしますが御所見はいかがでしょうか。 文化財とは本来、地域住民の自主的な努力により発掘、開拓がなされ、さらに保護・活用されるべきものと思います。しかしながら、現実は個人の所有になるものも多く、それらの散逸をでき得る限り防ぐ意味からも、地域の社会教育を推進する公民館活動に郷土を学ぶ講座の開設と併せ、学校教育の場にも是非地域の史跡を探訪したり、歴史を学ぶカリキュラムを設けていただきたいと思います。 さらに、著名な先生や講師の名論卓説を拝聴することも結構ではございますが、ときには地域の古老、身近なおじいちゃん、おばあちゃんのいろいろな由来や言い伝えを聞くことも、生きた社会教育であり、また世代交流にもつながると思いますが、いかがでしょうか。 世代の交流なくして次代への引継ぎはできず、私たちの先祖の苦労や貴重な財産、地域文化が途絶えてしまう危険があります。まさに明治は遠くなりにけりであり、地域の語り部を育成していく必要が今強く求められておると思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 また、文化行政推進の立場から、この際文化行政の一元化を図る意味で文化課の開設を御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。さらに、できるならば地道な活動を続けておられる文化財保護協会、郷土を知る会等に補助金等の増額も要望申し上げたいと思います。 長野市の歴史と文化という表題にて質問の場をお与えいただきましたけれども、余りにも奥行きの深さと間口の広さを持ったテーマであり、逐一問題の提起をするには時間の問題もあり、割愛をさせていただきたいと思います。 最後に、私見と要望を述べ、締めくくりとさせていただきます。 今私たちは生活圏の拡大、物の豊かさの追求、日常生活の便利さ、さらに、モータリーゼーションの発達により時間的な速度、大量の消費型社会をひたすら請い願ってまいりました。その反面、核家族化の進展、地域社会から職場社会への移行の中で、つい見失いがちなものの多さに気がつくべきではないかと思います。 冬季五輪を控え、国際化、地球時代と言われておりますが、真の国際化とは、あるいは友好と交流とは、その国の民族固有の歴史と文化を尊重することであり、生活習慣を理解してこそ成り立つものであると確信をしております。であるならば、私たちの郷土長野市も四十三万都市を目指し、更なる飛躍を願うならば、本市を構成する一人ひとりの意識と、そして地域のよって立つ基盤である伝統・文化・習慣を理解し、未来へつなげていくことが街づくりの原点であり、その総和が躍進長野のアイデンティティーであると申し上げて、質問を終了させていただきます。 ○副議長(金井六郎君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 鈴木議員の御質問にお答え申し上げますが、温故知新、古きをたずねて新しきを知るという言葉がございますが、最近長野市内各地域でふるさとの歴史や文化を知りたい、また、本にしたいという意欲が高まっておりまして、大変結構なことと、このように考えております。 長野市誌の編さん、刊行につきましては、平成九年が市制施行百周年に当たりますものですから、その百周年の記念事業として長野市誌の刊行をしたいと、このように計画を立てまして、今着々準備を進めておる次第でございまして、既に平成三年度で児玉幸多先生を委員長にお願いいたしまして、十五人の先生方で長野市誌編さん準備委員会を作って、いろいろ検討を進めていただきましたし、併せて長野市誌刊行委員会、長野市誌編さん委員会も設置をいたして、それぞれ計画を進めております。 平成四年度では、長野市誌編さん室を十人のスタッフで事務局を開設いたしまして進めておりますが、今まで決定したところでは全十六巻にしたいと。本編が十巻、資料編が五巻、総集編が一巻ということで、全十六巻の長野市誌を考えておりまして、刊行計画、これから四年度から十三年度の十年間で進めているわけですが、今いろいろ具体的な資料の収集に入っておりまして、実際刊行できるのは平成九年度に自然編、近代史編、旧市町村史編、近世史資料編、この四巻を平成九年度に刊行していきたいと。十年度では民俗編を刊行したいということで、順次十三年度までには全十六巻をすべて刊行すると、こういう計画でございます。 それで、執筆や資料収集に当たっていただく先生方は、既に専門の先生方に、その道のエキスパートの先生方にお願いしてございまして、専門委員さんが七十五人、特に執筆をしていただく先生方が十九人、旧市町村単位で資料を収集、調査協力をしていただく先生方が四十五人と、計百三十九名の先生方が大変意欲的に取り組んでいただいておりまして、私もこの全先生方の総会にも出席をいたしましたが、大変意欲的に意気盛んに取り組んでいただいておりまして、大変ありがたく思っている次第でございます。 なお、いろいろな資料収集が始まっておりまして、調査や研究の成果を随時市民の皆さんに公表していきたいと。全部というわけにはいかないですが、その中でおもしろいというか、興味のあるようなことをやっていきたいというので、今年から民俗調査報告書あるいは長野市誌研究長野と、このような小冊子といいますか、パンフレットでそれらの成果を随時発表していきたいと、そして市民の皆さんの関心を高めていただきたいと、こう思って企画をしております。 なお、昨年は広報ながのでも、長野市誌について取り上げましたし、テレビの広報番組でも取り上げてもらいまして、ただ今市民の皆様から資料の御提供また情報などの御提供もいただいておりますが、今年も広報ながのやテレビの広報を通じて、市民の皆さんに長野市誌につきましての各地域の埋もれたといいますか、資料や情報の提供をしていただくように呼びかけていきたいと、このように考えております。 なお、このPRについても十分してまいりたいと、こう思っております。立派な長野市誌にしてまいりたいと、このように考えて取り組んでおります。 それから、補助の関係でございますが、旧合併市町村単位、浅川とかそれぞれの合併市町村単位では、こういうそれぞれの、例えば浅川史誌の刊行などの際には補助金を出しておるわけでございますか、今御提案のありました四百二十九の区ごとの助成も考えるべきではないかとこういうことでございまして、公民館活動の中でもということは、教育委員会の方でまたお答え申し上げたいと思いますが、それぞれ地域の歴史をたずねるということは大変いいことで、その中でやっぱりその地域の意欲が高まってくる中でこの本を刊行したいとこういうことになりますれば、助成については今後検討させていただきたいと、こう思っております。旧市町村単位は今でも補助をしておりますので、これからも補助をしていきたいと思っておりますが、区単位のものは今後ちょっと検討させていただきたいと、こう考えております。 それから、野外彫刻設置事業でございますが、これは四十八年ごろですか、始めまして、毎年続けてきたということに大きな意義があると思うわけでございまして、二十周年も過ぎまして、全国の各都市の中では長野市がトップになってきておると、こういう野外彫刻審査員の先生方のお話でございまして、今九十二点ありますが、今年四点追加することになっておりますので九十六点ということになります。来年は百点になるわけでございまして、非常に今市民の皆様に親しまれておりますが、ただ、何ていいますか、よく御理解いただかないで理解不足の面もあるではないかと、このように考えております。長野市では野外彫刻めぐり事業を進めておりますが、この野外彫刻めぐりは大変市民の皆さんの関心が高くて、今年は、応募が毎年大勢でございますので、一日コースを二回に増やして、また半日コースも六回と、事業を増やして実施をしております。これは野外彫刻を一日あるいは半日めぐっていただいて、野外彫刻の造けいの深い先生にそれぞれこの彫刻の見方について説明していただく事業で、その説明が大変好評で、なるほど今まで何となく見ておった彫刻も、こう見れば見方も納得がいくと、こういうことでなお関心が高まると、こういうことでございます。今後も野外彫刻めぐりは人気がありますので、応募の、応募といいますか、募集状況を見ながらこの事業は続けて増やしていきたいとこう思っております。ただ、野外彫刻について具象の方も多くしたいという市民の皆さんの御意見や議会の御意見もありますので、これは野外彫刻運営委員会がありますので、その席上で野外彫刻の先生方には、議会からも市民の皆様からもこういう声がありますので分かりやすい彫刻で選んでいただきたいと、こういうことはお願い申し上げてあります。しかし、最近私も抽象彫刻も見る中でなかなかすばらしいものもありますし、もうひとつやはり市民の皆さんに理解していただけるような野外彫刻の見方についての広報などを通じての、またテレビ番組を通じてのお知らせをしていきたいと、そして関心を深めてもらいたいと、こういうふうに考えておりまして、そういうことに気をつけながら野外彫刻事業はこれからも続けてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 ○副議長(金井六郎君) 教育次長小林君   (教育次長 小林丈志君 登壇) ◎教育次長(小林丈志君) お尋ねのうち、教育委員会関係のことにつきまして、私の方からお答え申し上げます。 まず、文化財指定の手続等でございますけれども、これはまず市民の皆さんからの御連絡あるいは文化財審議委員会の委員さんからの提案、それから市教委の社会教育課の担当者の方からの提案等、各方面からの提案を、まず、いただくわけでございます。それをまず、社会教育課の文化財担当によります下調査をいたしまして、それを文化財審議委員会の委員によります専門的な調査を行っていただきます。そして、審議委員会にその概要の報告をいたしまして、調書を作成していただきます。その調書に基づきまして、もう一度審議会で審議をしていただきまして、その結果指定するということになりますと、その結果を教育委員会に建議をいただき、教育委員会で決定していくという順序になるわけでございます。 判断基準につきましては、昭和五十四年の三月に制定をいたしました長野市指定有形文化財等の指定等に関する基準というのがございまして、それによって判断しているところでございます。 なお、文化財の発掘ということでございますが、先ほど申し上げましたように、市民の皆様からの連絡も含めまして幅広く御提議をいただければ、それを調査していくということでございます。 次に、生活用具等のあるいは古書等の保存の問題でございますが、この点につきましては、各地のみどりのテーブル等で再三地域の民俗資料館というような御提言をいただいているところでございます。 ただ、市といたしましては、現在各地区の資料館というものももちろんでございますけれども、特にこの三月に御決定いただきました総合計画の中で、主要施策といたしまして歴史資料館を建設するということが計画の中へ入っているわけでございます。こういう中で民俗資料を、全市の民俗資料を一堂に会してやったらどうかというところから、まず入っていきたいとこのように考えております。 次に、積み石塚あるいは古墳の把握調査はどうかということでございますが、現在市内に所在する古墳は、昭和五十六年の調査で八百六十三基を確認しておるところでございます。このうち約五百基が松代町の大室古墳群の積み石塚でございます。本年、この大室古墳群の中で最も多くあります大室谷石群の整備計画を、地元の御協力をいただきながら作成してまいりたいと、このように考えております。 また、このほか昨年から初めておりますが、若穂和田東山古墳群の発掘を本年も継続して行っていきたいと。この発掘には相当の期待が寄せられているというふうに聞いておるところでございます。これらの個別の調査の積重ね、それからそういうものを重ねながら十分把握してまいりたいと、このように考えております。 次に「小市の渡し」等に表示板があるかということでございますが、市として、教育委員会として設置した看板は一部にはございますが、「小市の渡し」にはございません。 それから、関連いたしまして、寺社、堂あるいは城館、古墳等の案内板というものでございますが、これにつきましても指定文化財をまず優先いたしまして整備しておりますけれども、未指定のものにつきましては予算の範囲で必要性の高いものから順次設置してまいりたいと、このように考えているところでございます。 それから、須坂インター線沿いの姫榁でございますが、これは前に専門家に調査していただいたこともございます。その中では指定には該当しないというふうに一応御答申をいただいておりまして、また、移植してはどうかということですが、かなりの老木で難しいというふうに考えております。なお、現在のところ道路改良等による移設はないようでございますので、現状で保存できるように地元にも指導してまいりたいと、このように考えております。 それから、多古駅の遺跡の発掘の件でございますけれども、昭和四十四年に国鉄の複線化事業で三才田子遺跡が発見されたわけでございます。これが多古駅に関連する遺跡ではないかという説があるわけでございますが、今のところまだ確認できておらないという状況でございます。したがいまして、学術発掘というわけにはちょっとまいりませんので、今後の開発行為等に伴う緊急発掘等により、その辺も十分留意しながら調査を進めてまいりたいとこのように考えております。 次に、公民館活動の中で郷土を学ぶ講座、あるいはお年寄りによる言い伝え等の伝承と世代交流についてでございますが、現在市立の公民館でいろいろな講座を実施しているわけでございます。この中に、郷土を学ぶ講座というものがございます。その中では、史跡めぐり、あるいは地域の歴史を知る学級及びふるさと学級等、こういうことを実施しておるわけでございますが、そのほかにいろんな事業の中で世代間交流も進めておるところでございます。そういう中で、やはり大事な伝承というものは、特に口伝えのものにつきましては消えやすいということもございますので、十分配慮してまいりたいとこのように考えます。 それから、学校でというお話でございます。小・中学校の社会科の授業の中で、長野市の歴史に学ぶカリキュラムが組まれておるわけでございます。そのために、市の教育委員会でも副読本を独自に作成しておりまして、小学校三年生、四年生に「私たちの長野市」、それから中学一年生には「郷土長野市」というものを全員無償配布して活用しているところでございますが、御提言ございましたふるさとのお年寄りとの交流というものも、今後できましたら考えてまいりたいとこう考えております。 それから、文化課の設置でございますが、これはさきの議会でもお答え申し上げたところでございますが、文化財の保存あるいは文化行政というものに関しましては、特定の部署で実施するというよりも、もっと広いものがあるような気がいたします。 ○副議長(金井六郎君) 四十一番内山国男君   (四十一番 内山国男君 登壇) ◆四十一番(内山国男君) 四十一番、内山国男でございます。 質問通告に従いまして、順次質問をいたします。 質問の一は、ハイテク五輪に対応した電気通信施設の建設についてでございます。 概要計画書によりますと、長野冬季五輪の大会においては、五つの特徴をバーミンガムIOC総会で約束をしております。一は、競技運営のハイテク化、二は先進的な情報伝達、三はボランティアの充実、四はホスピタリティー、五はオリジナリティーでございます。そして、一の競技運営のハイテク化と二の先進的な情報伝達については、概要計画書別冊「メディアリポート」で具体的に提案がされております。その中で特にアピールしているのは、高品位テレビ(HDTV)とデジタル総合通信サービス網(ISDN)等による最新のテクノロジーを駆使したハイテク五輪の実現にあります。 五輪会場は長野市十一、山ノ内町二、白馬村五の十八会場に分散しておりますが、大会運営は基本的には人・物・情報の流れを運営本部が中心になって、各会場間でスムーズにそれが流れることが大切であります。五輪関連道路、高速道、新幹線等の交通手段により人と物を運び、光ケーブル、人工衛星等の通信手段により情報を運びます。ここで指摘しておきたいことは、交通手段についてはその見通しが立ちつつありますが、通信手段についてはいまだ基本計画すら見えておらないわけでございます。 さて、ここで大会時における会場間の総合情報交換の一つである電話について、一例を申し上げますと、例えばメイン・メディアセンターの大会運営本部から、バイアイスロンの白馬神城の会場と連絡をとる場合、現状の通信網では〇二六一の白馬市外局番の四けたに、電話番号六けたの計十けたのダイヤルで接続し、その後は会場内の内線番号があります。現状はこんな状況でございますが、いずれにしても全国ネットの番号でございますので十けたになってしまいます。今、情報新幹線という言葉が使われておりますが、情報も新幹線や高速道並みに高規格にして大量の情報を一度に送ることが必要でありまして、五輪大会の場合には光ケーブル等をメイン・メディアセンターと各会場間にダイレクトに敷設、そしてデジタル交換機を設置することにあります。そうすれば、例えばダイヤル一を回せば大会運営本部、二を回せばアイスホッケーA会場、十八を回せば男子スーパーGの八方尾根につながると。内線は三けたぐらいですので、合わせて五けたで済みそうです。安全であり、正確、迅速につながるわけでございます。このことは、電話だけでなくて音声、データ、画像、放送それからセキュリティ、道路や駐車場案内システム等大会にかかわる各種サービスシステムを含めて、すべてに言えることであります。ハイテク五輪に向け、今の状態は会場を造っても道路はなしという状況ではないかと思っております。五輪関連道路はありますが、五輪関連通信網の建設を強く要望するところでございます。 メディアリポートによりますと、メインメディアセンターは大会の情報、運営の中枢機能として、メインプレスセンター、国際放送センター、大会運営本部及びアイスホッケーA会場を一つの複合施設として建設します。 メインプレスセンターは大会を報道する文字、印刷、写真等の中枢神経でありまして、各会場からの情報を集め、様々なサービスを提供するところであります。二層吹抜けの五百席のオープンワークエリアの二つの壁にはHDTV方式の高品位テレビの巨大なスクリーンが設置され、各所には多数のテレビを置いて、そのとき行われるすべての競技が見られるようになっております。 電気通信センターは、テレホンゾーン、テレックスゾーン、ファックスゾーンの三つの異なるゾーンであり資格認定されたメディアがその職務を全うするところであります。 国際放送センターは、各放送機関へ国際シグナルの配給等、世界に向けてラジオ・テレビを放送する放送機関の本部であります。プレス会議室は六百席のホールで、巨大ホール、通訳室があります。そして、サブメディアセンターはすべての競技会場、オリンピック村に設置されます。そして、MMCLへ競技映像等を送り、全世界に情報発進がされます。つまり、多チャンネルの画像伝送技術により、各競技会場からカメラの数だけ映像を送り、それを国際放送センターでは各国のプロデューサーが、自国の選手を中心に編集をして送ることができるようになっております。 いずれにしても、大会運営にかかわるすべての通信システム、通信サービスの立案と、そのための通信ネットワークの構築は、仮設か後利用かも含めて早急に計画を立てることであります。 そして現在、各会場の建設が始まろうとしておりますが、会場ごとに別々の業者がタイプの違う通信システムを入れようとしております。順序が逆でありまして、まずオリンピック用の総合通信システムの構築があり、次に各会場の通信システムが、その中で整合性を持たせて建設すべきであります。ハイテクによって十八会場全体がダイナミックに回転し、また、きめ細かなサービスができるよう、白馬、志賀を含めた総合通信システムの構築を要望いたします。時期を失しますと、ハイテク五輪ではなくローテク五輪になりそうです。 そこで、質問をいたします。 大会運営は、ハイテクがその成否を握ると言っても過言ではありません。伝送路、交換機等通信網の構築には、多くの時間と金と労力が必要です。取り分け国立公園内は地下埋設等許可申請に時間がかかるようであります。アルベールビル大会では、通信網をすべての会場に間に合わせるために、五年前に、一九八七年にその仕事を開始いたしました。長野大会まではあと四年半と迫ってまいりました。今後の進め方について、どのように考えておられるのかをお伺いをいたします。 長野市議会オリンピック施設等調査団の報告によりますと、アルベールビルオリンピックの電話通信整備の投資額は五億七千七百万フラン、百四十四億二千五百万円でございます。五輪関連の電気通信施設の財源対策についてお尋ねをいたします。 質問の二、松代城復元と周辺環境の整備についてでございます。 昭和五十六年、国の史跡指定を受けて以来今日まで、松代城復元整備に御尽力をいただいておりまして、心から感謝を申し上げます。この事業の三本柱は石垣、土塁、門、堀の復元でありますが、以下、水の導入と排水対策についてお尋ねをいたします。 私の子供のころは内堀はほぼ全部、外堀と百間堀は一部が残っておりました。現在は北側の新堀だけとなっております。水の流入経路は文献によりますと、関屋川、町内の川・堰そして地下水の三通りと思われます。現在は城の敷地内を市の管理の殿町排水路が流れておりますので、この水を生かせるのではないかと思います。空堀ではなく、将来は松本城のように水を満々とたたえた堀にして、海津城の名にふさわしいものにしたいものです。堀の水の浄化は、その上流の河川の浄化に結びつき、環境浄化運動にも結びつきますし、町おこしにもなります。解決する課題は多いと思いますが、水堀を前提に研究検討することを要望し、教育委員会の所見をお尋ねをいたします。 周辺環境改善につきましては、昭和六十年三月と昭和六十一年三月議会の私の質問に対して、当時の玉井建設部長の答弁がございます。その答弁を踏まえて、殿町排水路の松代一号都市下水路事業への編入と、周辺の排水路の確保について再度お願いをし、建設部長の御所見をお伺いいたします。 質問の三は、市道豊栄東条小線の道路整備の促進についてでございます。 旧市道、菖蒲沢牧内線の整備については、昭和六十三年と平成二年のみどりテーブルでも要望が出ておりますし、先月も豊栄牧内地区の行政懇談会において、この問題が主要課題となりました。三月二十五日高速道が開通し、そのアクセス道路として、また国道十八号のバイパスとしての長野真田線、そしてそのバイパスとしての上田、小諸方面への、時間的最短コースとしての交通量が、この線は増大しております。藤沢川沿線の東条豊栄地区は、本線が唯一の幹線道路でありまして、幅員が狭くて朝夕の通勤ラッシュ時にはすれ違いも容易にできず、集落内へ車が進入してきますので住民も大変困っております。住民の長年の強い要望であります。今後の具体的日程も含めてお伺いをいたします。 質問の四、障害者及び老人世帯への配食サービスについてであります。 昨年十二月議会の一般質問で提案いたしました配食サービスは、心身の衰え等で食事を作ることが負担になってきた老人や障害者に対して、食事を宅配することにより、食事作りの負担軽減と栄養面を含めて食事生活に潤いを与えることを目的としたものであります。老夫婦でも年とともに妻が食事作りに手抜きを始めた家庭とか、料理が苦手な独り暮らしの男性老人などは深刻でありまして、進行する高齢化社会の中で一層増加いたします。福祉の原点として位置付けたいと思います。 十二月の質問を踏まえて、食生活実態調査のアンケートを民生委員の方々に取り組んでいただきましたこと、御礼を申し上げます。集約もされたようでありますが、御報告をいただきたいと思います。 そこで、質問いたします。 希望者も多いと思います。宅配は毎日のことでありますので、原則ボランティア対応では大変であります。プロジェクトを作って長野方式を研究してはと提案いたしますが、御所見をお伺いいたします。 以上で質問を終わります。 ○副議長(金井六郎君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 内山議員の御質問にお答え申し上げます。 ハイテク五輪につきましては、招致段階で日本のハイテク技術に対する世界の期待が高まっておりまして、ハイテク五輪をスローガンに招致活動を展開したわけでございますが、それにふさわしい概要計画書を提出してございまして、内山議員御指摘のとおりでございます。 いろいろこれらの問題を進めていくには、長野冬季オリンピックの組織委員会で進めていきたいと、このように考えておりまして、もちろん市といたしましても、NAOCの方へ早くこの問題に取り組むように申込みをしてまいりたいと思っておりますが、NAOCの方では情報システム課を設置いたしまして、電気通信設備と併せて情報通信システムのハイテク化を図ってまいりたいと、このように考えておりまして、今年中には基本的な考え方を策定いたしまして、六年度からシステムの構築作業に着手をしたいとこのように考えておりますが、この場合、どうしても専門家の御意見が必要でございます。最近信越電気通信監理局でも、長野の冬季オリンピックに向けて電気通信基盤の在り方についての検討委員会を作っていただきまして通信基盤整備などを、また報道センターの中に総合情報案内センターを造って、大会運営や競技運営の情報また世界からお集まりになるメディアの皆さんへの情報伝達、観客や市民の皆さんへの情報案内、これらが必要だとこういう結果も報告されておりますし、また報道センターオリンピック後については観光スポーツの情報センターあるいは映像技術者等の研修施設の一部にも活用したらどうかと、こういうことも出ておりますが、いずれにしても専門家の皆様の御意見も聞く中で、NAOCで招致のスローガンにいたしましたハイテク五輪実現に向かって施設整備を進めていきたいと思っておりますが、今お聞きをいたしておりまして、早く、施設建設と同時に配線とか電話機の設置が進むわけでございますので、私からもNAOCの担当の方へ強く取り組むように要請したいと、このように考えております。 なおいろいろまた専門の立場で、また御指導をお願いいたしたい次第でございます。 続きまして、障害者や老人世帯の配食サービスについての御質問にお答え申し上げますが、アンケート調査を実施をいたしてまいりました。これは、六十五歳以上の独り暮らしのお年寄りの御家庭、お家、それからお二人とも、御夫婦とも六十五歳以上の高齢者世帯、それから障害者の皆さんのお宅、合計で九千四百六十四世帯につきまして今年の二月、食生活の実態調査をいたした次第でございまして、その集計が出てまいりまして、配食サービスを希望する方は全体の十六・九%、一千三百八十六世帯でございます。そのうち六十五歳以上お独り暮らしの方は二十二%、六百四十一世帯の方が配食を希望しておる。また、二人とも六十五歳以上の御家庭では十四・一%、七百三十二世帯の方が希望しております。障害者の皆様のお宅では二七%、これは十三世帯でございますが、配食サービスを希望しておるとこういうことでございまして、配食の回数については、週四回以上お願いしたいという方が三十五・二%、週三回以上配食を希望する世帯が二十一・二%、週二回以上配食の希望が、いや、週二回が十八・九%、週一回でいいという方が十二・七%と、こういうことでございまして、夕食の配食サービスを希望する世帯が四十四%、夕食の方が昼食より多いと。お昼の配食サービスは二十八・一%と、こういう調査結果が出ましたので、これから高齢化時代に向かってバランスのとれた栄養をとるということは疾病の予防にもつながるし、在宅で元気に生活してもらう、活力のある、寝たきりにならないと、こういう意味で非常に大事なことだと、このように考えておりますので、上田市や全国各地でこの配食サービスを実施しておる先進の都市もよく視察をいたしまして、長野市に適した方法でやっていかなけりゃいけないと思っておりますが、福祉部と社会福祉協議会とよく相談し合って、お互いにプロジェクトチームを作って、プロジェクトチームを設置いたしまして、先進地、実施地の都市なども視察する中で、どのようにしたらいいか、またよく研究していきたいとこのように考えております。 以上でございます。 ○副議長(金井六郎君) 建設部長宮沢君   (建設部長 宮沢信雄君 登壇) ◎建設部長(宮沢信雄君) 議員さんの御質問のうち、私からは殿町排水路の件と、それから市道豊栄東小線の整備についてお答えを申し上げたいと思います。 まず、殿町排水路でございますが、今は亡き先輩玉井建設部長の当時のお答えにつきまして、私からもお答えを申し上げたいと、かように思う次第でございます。 松代中心部の都市排水を目的といたしまして、松代一号都市下水路でございますが、昭和六十一年から部長が当時お答えいたしたとおり手をつけまして、本年度十一月をもちまして当初予定の一千七百六十メートル分につきまして完成いたします。なお、最下流、流末にございます排水機場につきましても、五月に完成いたしまして先日試運転をしたということでございまして、当時お答えいたしたとおりに実施しているということでございます。 これから先は私のお答えでございます。 殿町の排水路でございますが、これは松代一号都市下水路と同じ流域の排水路でございますので、これからその整備水準を松代一号と併せまして、これから年次計画を立てて整備をしてまいりたいということでございます。 なお、松代城のお掘の用水源につきましては、農業用水との調整もあるわけでございますので、今後十分検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 次に、市道豊栄東条小学校線の道路整備についてでございますが、これは昔菖蒲沢牧内線という道路名で、これも当時、玉井部長さん当時から整備を図っていた道路でございます。この東条それから豊栄も、大変地区の主要幹線でございます。南側の桑根井地区の方から整備をしてきておるわけでございますが、一部歩道までついている道でございます。ただ、牧内から北側、これはもう集落が連たんしておりまして、非常にその改良が至難な場所でございます。そこで、藤沢川を皆神山の山寄りに若干藤沢川の将来改修計画がございますが、県と協議する中でその藤沢川を山側、皆神山寄りに送って、現在の藤沢川の河川敷を利用して道路を造らざるを得ないということで、県といろいろ協議を重ねておるところでございます。 蛭川本川につきましては、ご存じのとおり、つい先週十一日の日に河川の本線を切替えいたしまして、蛭川本川への通水式を実施した次第でございます。したがいまして、県の方では今後藤沢川のつけ替え事業を至急やらざるを得ないということでございます。私どももこれから大いに県に、早期にこの川の整備を図るよう働きかけをしてまいりたいと。したがいまして、その整備が藤沢川のつけ替えが済みますと、私どもの出番でございます市道を造ってまいりたいという形になろうかと思います。 したがいまして、今後とも先生初め地元の皆さん方の、大いなる私どもに対するバックアップをお願い申し上げる次第でございます。 以上です。 ○副議長(金井六郎君) 教育次長小林君   (教育次長 小林丈志君 登壇) ◎教育次長(小林丈志君) 松代城の堀の復元につきましてお答え申し上げます。 昭和五十六年の四月に国の史跡指定を受けまして以来、用地買収あるいは発掘調査等を進めてまいったわけでございます。ようやく指定地内の野球場それからプールが、青垣公園へ移る見通しがどうやら見えてまいりましたので、そのグラウンドの発掘調査を行った後、本格的な復元に取り掛かれると、こういう事態になったわけでございます。 そこで、御指摘の堀に水を入れるかどうかでございますけれども、ただ今建設部長からお答え申し上げましたように、実は入れる水がどうなるかという問題があるわけでございます。基本的には私どもとすれば、やはり水を入れた堀にしたいと、このように考えておるところでございますけれども、いかんせん、その水の持ってき場所、どこから持ってくるかということにかかわるものでございますので、その辺を十分調査して今後対処してまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○副議長(金井六郎君) 四十一番内山国男君 ◆四十一番(内山国男君) 適切な答弁、心からお礼申し上げます。 まず、市長さんの方で、大変かたい決意というか、強い決意でNAOCの方に働きかけをしてというふうに、してくれているということですけれども、できたら情報システム課という話ですが、この問題、大変大きな課題で大仕事でございますので、NAOCの方に通信ネットワーク課の設置をお願いしたいということで御要望をしておきますので、よろしくお願いいたします。 今、建設部長さんの方で答弁ありましたけれども、殿町排水路の都市下水路化の展望を踏まえて、その周辺が特に堀の跡地が大変排水が悪いわけでございますので、併せてそこへ吸収できるようなことも含めて設計をお願いしたいというふうに思っております。 それから、水の問題で教育委員会の方で、基本的に水堀にするということでございます。是非そんな方向で、もうぼつぼつお城の設計の実施計画が立てられる時期になってまいっておりますので、今から建設部サイドと一層連携を深めていただいて、私先ほど申し上げました殿町排水路ですかね、あれしかないんじゃないかと思っておりますので、殿町排水路を中心に堀に水を入れていただきながら、とにかくあそこは水害常襲地でもございますので、堀の、文化庁の関係もありますけれども、貯留機能も含めて、今から庁内でプロジェクトを作って御検討をお願いしたいと、このように思っております。 最後に市長さんに、NAOCの方への通信施設課ですか、ネットワーク課を強く要望いたしまして、質問を終わります。 ○副議長(金井六郎君) この際、ここで十分程度休憩いたします。   午後 三時 三十分 休憩   午後 三時五十二分 再開 ○議長(高川秀雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 八番若林佐一郎君   (八番 若林佐一郎君 登壇) ◆八番(若林佐一郎君) 若林佐一郎でございます。 昨日の代表質問に加えて、今日はまた朝から大変白熱した論議が展開をされましてお疲れでございますけれども、できるだけ御要望にこたえた時間的な配慮も考えておりますので、よろしくひとつお願いしたいと思います。 なお、付け加えてお願いでございますが、その他の項で庁舎の防火管理等について一件、それから昨日の代表質問で答弁をいただかなかったことが二点ほどございますが、理事者の方でお含みをいただきまして、時間がございましたら御答弁をお願いをいたしまして、入らせていただきます。 昨日は私ども新友会の代表質問に答えられまして、塚田市長から三選出馬の決意表明をお聞きをいたしました次第でありますが、誠に時宜を得た決意表明であると高く評価をいたしまして、大変頼もしく聞かせていただいた次第でございます。 昨日、今日あたりの報道によりますと、国会も何か行政改革をめぐりまして解散のにおいまでするような、何か大揺れに揺れているような感じでございますが、私どもは一寸たりとも揺さぶられたり、揺れることなく、ひとつ市政に参加する市民の会の実践活動を通しまして、完璧に目的達成に向かって力を発揮してまいりまして、市長の希望がかなえられますように頑張りたいと決意を新たにした次第であります。 そこで、最初に三選出馬に関する政策上の中身につきまして、市長さんにお伺いをいたしますのでよろしくお願いをいたします。 市長さんは過去八年間にわたりまして、一期目、二期目と着実に市民の期待と安心の中で任務を果たされてまいりまして、オリンピック招致を初め幾つかの成果をおさめられまして今日に至っておりますが、二期目の公約は一期四年間の経験の中で模索されて、市長自ら旗印として実現を図ってこられた公約でありますので、三期目の大事を前にされて、その成果をかみしめられて今後の抱負を目標に掲げられることは、大変有効なことであると存じましてお伺いする次第であります。 すなわち今から四年前に、一つとして、世界に羽ばたく国際平和都市、そして高速交通網と都市基盤の整備で築く近代都市、三として、市民生活を重視し、潤いと安らぎの環境都市、さらに、生きがいと思いやりに満ちた人間尊重の健康福祉都市、五番目に芸術やスポーツを振興し、人間性を磨く教育文化都市、そして産業経済の活性化で躍進する広域拠点都市と、概要六項目に上る公約を私どもは聞いているのであります。 ここで市長自ら、これらの中身を吟味しながら公約の成果を総括されまして、三期目に向かわれる抱負をお聞かせいただきたいのであります。 昨日も決意表明の中で、総合基本計画を尊重して、世界が集い、未来に躍動する五輪都市を目指してと、頑張りいく姿をお示しになりましたけれども、幾つかの積極的な施策を言われましたが、今後の方策をお願いをいたす次第でございます。 さて次に、今長野市の花形となりました新幹線の導入につきまして、当然のことながら大きな変化を余儀なくされる篠ノ井駅周辺地区の整備事業につきまして、その進ちょく状況をお伺いをいたします。 この整備事業につきましては、既に昨年すなわち平成四年の三月に、都市開発部が積極的に乗り出していただきまして、篠ノ井駅周辺地区整備計画研究会を発足させていただいて、地区内の各関係団体の代表者やコンサルタントの方も入ったりして、熱心に研究が行われました。そして、その結果、整備の基本的な方向として、副都心にふさわしい基盤整備の課題等が浮かび上がり、新たな交流の場づくりなどを含む整備の方向が整理されまして、その方針として土地利用を見直し、国鉄清算事業団用地の活用また駅周辺の幹線道路網の整備、さらに駅前広場、駐車場、駐輪場の整備などが文章化され、既にその中身が細かく分析、整理されておりますが、道路網の工事や地元関係者への理解の度合い、また今後の成り行き等、見通し等につきまして現状をお伺いするので、よろしくお願いをいたします。 続いて、次の質問でありますが、私がいつも質問しております高校の通学区の改善の問題でありますが、これはもう昨日そしてまた今日も教育長さんの方から、大変すばらしい進ちょくしている姿、すなわち十二通学区はそのままであるけれども、隣接区からの一定の枠を設けて入学を認可するというような方向が出されているというような、そういうお話もございましたりして了解をいたしますので、今後うんと頑張っていただくということで、この質問は取りやめにさせていただくので、よろしくお願いをしたいと思います。 さらにまた、広田にできます広徳中学校の通学区域の設定問題につきましては、諸般の事情により、この質問も併せて取りやめにさせていただきますので、よろしくお願いをしたいと思います。 教育問題で三つ目にお願いしてありましたところの、いわゆる皐月高校の件につきまして簡単にお伺いしますのでよろしくお願いしたいと思いますが。前教育長さんからもお伺いをしているわけでありますが、この皐月高校が新しくなりまして、そのときには全市域から入学を認めるようにしたいということでありましたので、大変関心を持っておりました。 今そして市内でまた役所の中でよく問題になっておりますが、北部地区の新都市構想の中で、要するに三百ヘクタールという広大な用地でございますから当然の話だと思うんですが、その中で皐月高校を建てる、そしてまたさらに信大の教育学部ですか、また、中には医療短大等も設けるというようなお話も聞いているわけでありますが、いろいろ取りざたされておりますが、どのような時期にこの皐月高校の立場から中で検討されているのか、いくのか、どのような見通しなのか、これをお聞きをしたいのであります。 先ほどもお話ししましたので、簡単に質問は以上でございますが、その他の項に入らせていただきます。 それは皆さんも報道でご存じでありますが、市役所の防火管理、庁舎管理について質問をいたします。 去る十三日の早朝、松本市役所で火災が発生いたしました。重要書類等が焼失いたしましたけれども、松本市の皆さんに心からお見舞いを申し上げる次第であります。 さて、我が長野市の、これは庁舎防火管理体制はどうなっているかということが大変気がかりであります。住民登録を初めコンピュータによって数多くの事務処理がされております今日、電算機、端末機が煙や放水で汚染されては一大事であります。万が一、火災が発生した場合の防火体制はどのようになっておるのでしょうか。 また、庁舎の巡回等はどのようにされておりますか、総務部長にお伺いをする次第であります。 そしてさらに、土曜閉庁となり休日が多くなりましたが、休日に仕事等で庁舎内に入る人たちのチェック体制はどのようにされておりますのか、これも併せてお伺いをする次第でございます。 誠に簡単でございますが、以上で私の質問は一応終わらせていただきますが、先ほどの追加答弁のこともお願いをいたしまして終わりにします。 ありがとうございました。 ○議長(高川秀雄君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 若林議員の御質問にお答え申し上げますが、大変激励をいただき、励ましをいただきまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。これからもよろしくお願いいたします。 私は二期目の立候補に当たりまして、世界に羽ばたく国際平和都市、生きがいと思いやりに満ちた人間尊重の健康福祉都市など六つの目標を掲げて、市民の皆様の審判を仰いだわけでございますが、それらの目標に向かってこの四年目を迎える今日、全力で取り組んでまいった次第でございます。 その間、議会の皆様また市民の皆様に大変御協力いただく中で、世界に羽ばたく国際平和都市としての招致活動を進めてまいりました長野の冬季オリンピックが開催決定をいたしまして、今着実にその準備を進めておる次第でございまして、長野市のオリンピックの準備、施設の準備と長野市の都市づくりを一体のものと考えて取り組んでおりまして、長野のオリンピックを成功させることが長野市の一回り大きく住みやすい、市民の皆様の期待する長野市づくりにつながると、このような信念で取り組んでおる次第であります。 それから、高速交通網と都市基盤の整備で築く近代都市につきましては、高速道は待ちに待ちました開通の日を迎えて、今大変便利に使っていただいておりますが、引き続いて平成九年までには佐久更埴間、また須坂から上越まで全線開通と、こういう見通しも立ってまいりまして、今鋭意促進を図っておるとこういう状況でございます。 また、もう一つの北陸新幹線につきましても、長い間の十七年目でございますが、オリンピック開催決定と同時にフル規格での着工が決まりまして、今大変地域の御関係の市民の皆様の御協力、御理解をいただいて、これまた順調に促進が図られておると、このような状況でございまして、これも平成九年には完成をさせまして開通を迎えると、こういうことになってきております。 また、水害のない災害のない安全な街づくりにも努めてまいりまして、防災課を設置して防災行政を強めてまいりましたが、河川整備、都市下水路の整備、そしてまた何より生活道路を含めて市民の皆様の期待の強い生活道路や身近な都市基盤整備に積極的に努めてまいった次第でございます。橋なども、千曲川、犀川、裾花川ありますので、十ぐらい架けてきて、これから完成するものもたくさんあるわけでございますが、そういうことで生活道路網の整備を進めてまいることができました。 また、何より市民生活を重視した潤いと安らぎの環境都市を目指しては、全戸水洗化を公約いたしまして、今下水道の普及それから農業集落排水事業も、この任期中初めて事業着手が既に二か所で進んでおりまして、また逐次これから増やしていくとこういうことで、農業集落排水事業も進んでおりまして、地域の皆様の期待が高まってきておる次第でございます。 それで、合併浄化槽への補助とこういうことで、全戸水洗化を目指して今進んでおる次第でございますし、議会の議決をいただきました景観条例、長野市の景観を、長野市の景観を守り育てる条例についても議会の議決をいただいて、今美しいきれいな街づくりに努力しておる次第でございます。併せて市街地の整備、再開発など進んできております。 また、生きがいと思いやりに満ちた人間尊重の健康福祉都市につきましては、これまた市民病院の建設事業を進めておりまして、既に院長、副院長のスタッフも決定いたしてまいりまして、今七年の開院に向かって全力で事業の促進を図っておる次第でございます。併せて、高齢化時代に向かっての福祉は着実に進めておりまして、家庭奉仕員の増員それからデイサービスセンターなど必要な施設を造っておりますが、今回七か年の長期計画も作りまして、この目標達成に向かって全力で努力しておる最中でございます。 それから、芸術やスポーツを振興し、人間性を磨く教育文化都市につきましては、これは一番、過大規模校解消事業三校完成いたしまして、引き続いて広徳中学校の建設に入っておりまして、思い切って四校やる中で大変子供たちの能力を伸ばす教育が進んでおります。そういう意味で大変よかったと、このように思っている次第でございます。 また、生涯学習の充実にも努力をしてまいったと考えております。 また、産業経済の活性化で躍進する広域拠点都市としては、工業団地の造成を進めてまいりまして、すべて団地は企業が立地しまして、今雇用を若い人を中心に、そこで雇用をして働く場を確保しながら長野市の産業を発展させていると。また、農業の躍進のための長期農林業計画もできましたし、商工業の促進を図っていきたいと、このように考えて取り組んでおります。何より地方分権を進めるという考え方で進めてまいったわけでございますが、中核市構想もいよいよ実現の段階になってきたと、このように考えておる次第でございまして、なお一層地方分権を進めると、こういう信念で財源や権限の委譲を求める中で市民の皆様の身近な期待にこたえる素早い行政、そういうものを目指していきたいとこう考えて努力をしてまいったと、このように考えておりますが、これもひとえに多くの議会の皆様、市民の皆様の御協力のおかげでございまして、心から感謝を申し上げ、今後もよろしく御指導のほどをお願い申し上げます。 そして、緑豊かな住みよい都市、健康で福祉の充実した生涯学習の都市、心の触れ合う都市を目指して二十一世紀に向かって世界が集い、未来へ躍動する五輪都市を目指して努力していきたいと、このように考えておる次第であります。 続きまして、篠ノ井駅周辺整備事業の現況や見通しについてお答え申し上げますが、いろいろみどりのテーブルなどで御意見がございまして、やはり関係者が一堂に会していろんな意見を出す中で、その意見を取りまとめしていって、そして努力をしていきたいとこういうことで、研究会の提案をいたしまして、平成三年度に篠ノ井駅周辺地区整備計画研究会を設置いたしまして、商工会議所初めJR、関係の皆様にお集まりいただきまして研究会を進めてまいりまして、その結論といたしまして、やはり篠ノ井駅をこれから活性化していくには、西口の駅前広場を整備することと、それから東西自由通路を造ること、そして西口と東口の一体感を図っていきたいと。特に西口方面の整備に対する地域の期待が高まっておる中で、東西自由通路は重要であるとこういうことでございます。それから、もう一つは西口に国鉄清算事業団の用地がございますので、これを有効に活用していきたいと。その他いろいろありますが、この三つが主なものでございましたが、北陸新幹線の設計協議の中でこれらの研究会の成果を踏まえていろいろ御意見がございまして、御要望がございまして、いずれもこの際実現していこうと、こういうことで設計協議でもお約束を申し上げたと、こういうことでございまして、これから取り組んでまいりたいとこのように考えております。 ですから、新幹線が通る平成九年までには、篠ノ井駅も立派なすばらしい駅が出来上がるわけでございまして、東西自由通路も立派にできまして、東口と西口の関係も大変スムーズに行ったり来たりできるようになると、このように考えております。 それで、西口の広場につきましては、国鉄清算事業団用地の取得をいたしまして、駅前広場も造ってまいるわけですが、今のところ道路がありませんので、篠ノ井小市線を延長すると、二百メートルぐらいですね。それから、駅前に向かって西口駅前線百二十メートル、これも新設をしていきたいということで地域の皆様の御理解をいただきましたので、この事業を進めていきたいと。これも駅前広場は説明会を今しておりまして、ルートの定着を図る中で、八月上旬ごろから測量に入る予定でございまして、御関係の地域の皆様に御協力いただいて測量を済ませて、年内に設計をいたしまして、それから設計協議をいたしまして用地取得をしてまいりたいと、このように考えておる次第であります。 続きまして、東口の篠ノ井塩崎線も、この際是非延長していきたいとこう考えておりまして、近く説明会に入る予定でございまして、その後設計協議をいたしまして用地取得に入っていきたいと、こういうことで今進めておる次第でございます。 なお、篠ノ井の東福寺地籍には、将来の野球場と三十二ヘクタールの大きな南長野運動公園、オリンピック記念公園として公園がありますが、その今メインスタジアムの建設にかかっておるわけでございますが、ここで開会式、閉会式が行われますので、篠ノ井の西口の国鉄清算事業団用地は、オリンピック時にはシャトルバスの離発着場にも使いたいということで検討を開始しておるわけでございますが、そういうことでオリンピック後の有効活用に向けてもいろいろ検討していきたいと、そのように考えております。 ですから、国鉄清算事業団用地につきましては、オリンピック後はいろいろな公営住宅の考え方も、経営も含めて出てきておりますし、いろんな商店の、またあるいは住宅地の考え方もありますが、一応市の開発、土地開発公社で取得をする中で、地域の皆様と相談して今後の有効な活用方法を考えていきたいと。そして、篠ノ井駅が新しくなりますので、それと併せて篠ノ井駅東口、西口のバランスのとれた発展を図っていくように整備を進めていきたいと、こういう基本的な考え方に立って今努力をしておると、こういう状況でございます。 ○議長(高川秀雄君) 教育長滝澤君   (教育長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育長(滝澤忠男君) 私から、皐月高等学校の問題についてお答えをしてまいりたいと、こういうふうに思います。 皐月高等学校は、御案内のように県下九十校の高校の中で一校、市立学校、一つきりであります。この性格を十分検討していきたいということを考えているわけですが、市立高等学校の、皐月高等学校の改善につきましては、平成三年の三月の二十八日に長野市立高等学校研究委員会からの最終提言をいただいております。 その中で話題になっておりますことは、通学区制との関連におきまして市立高等学校への応募は市内全域から認められることが妥当であると。それから、特色ある学校づくりにより、それが可能である、そういうようなことを考えて検討してもらいたいと、こういう提言をいただいております。したがいまして、長野市の教育委員会といたしましては、この提言を基にいたしまして研究委員会を設置し、検討をしているところでございます。 一、二、その検討内容のことについて申し上げますと、一つは男女共学にできるかと。このことにつきますと、そうすると施設それ自体も拡大してまいりますし、運動施設が倍加してくるようなことも考えられます。そのことが関連してまいりまして、一つは現地への改築が可能かどうかと。現地で可能だというふうになって現地でやった場合には、現在いる生徒諸君が学校で生活しているわけですが、それが支障を来さないためには片方をグラウンドへ造って、またやっていくというふうなことにもなって、この点が煩さになってくるわけですが、この点も大分検討項目で研究されたことでございます。 一番検討を加えていた問題は、中身の問題であります。現在は普通科と被服科がそれぞれ四学級ずつあるわけですけれども、それを新しい時代のニーズに合った形で、もし通学区を越えてということになると、今文部省が出しました総合性というようなことも検討しました。総合性というようなことになりますと、通学区が問題にならないということでございますけれども、それをまたは、くくりどりと、一番最初一年のときに全部まとめてとっておいて、それで二年のときにそれぞれの希望に分けていくと、こういうことも検討しているわけであります。 もう一つ、中身の問題としては、被服科をもう少し縮小しまして、その中へ国際科とか、それから今の情報科というようなものを中へ入れていく必要があるんではないかと、こういうことも検討しております。このことは今学校の職員それから県の教育委員会の方へも、また示唆をし、今委員の中でそういうことも検討していると。どういう中身を検討しているかということで、今一、二申し上げたわけですが、それと同時に、いずれにしても皐月高等学校は時代のニーズに合ったものにして、長野市の高等学校に新しい風を吹き込んでいく、そういう学校にしていきたいなと、こんなふうに考えているところであります。 先ほど来御質問いただきました現地回復または北新都市の方へ建築が可能になるかどうかは、これから先でございますので、現在まだそのことは決定しておりませんので、それらも勘案しながら前向きに検討し、いい学校建築にし、子供たちにためになる学校にしていきたいと、こんなふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 総務部長増田君   (総務部長 増田禮三君 登壇) ◎総務部長(増田禮三君) 私から、庁舎の防火体制につきましてお答えを申し上げます。 この十三日の未明に発生いたしました松本市役所の火災につきましては、庁舎等に多大な被害が出ておりますが、お見舞い申し上げるところでございますが、今さらながら防火体制の重要性を認識しているところでございます。 出火原因につきましては、いまだ調査中ということでございますが、いずれにいたしましても、火災が発生してしまいますと大変な被害が出ると。取返しのつかないことになるわけでございますが、何よりも火災を未然に防ぐという体制が大事なことと思います。このためには、日ごろからの職員の心構えが何より大切なことというふうに思っております。 今回の松本市の火災におきまして、不幸中の幸いなことに、先ほどお話がありました住民基本台帳等の基本的なデータが入っておりますコンピュータが最小限の被害であったと、これで済んだということでございます。これに火がつきますと、市政の全面的な麻ひ状態ということも考えられたところでございます。 長野市におきましては、このような体制といたしまして、まず電算データにつきまして二重にとっております。二つとっております。それから、もう一つはコンピュータ室でございますが、ハロゲンガスといいますか、いわゆる一定温度になりますとガスが下って酸素を遮断してしまうと、こういうような装置もつけております。全庁的には自衛消防隊がございまして、庁舎の消防訓練、ちょうどこの六月の二十八日にその消防訓練を予定しているところでございます。 さらに、この実効を上げるために、早速中央消防署にお願いしまして昨日から一週間の予定で査察を受けており、予防査察でございますが、早速避難路等に物が置いてあるというような御指摘も受けているところでございます。 いずれにしましても、日常の防火体制の再チェックを更に進めてまいりたいというふうに思っております。 それから、夜間・休日等の庁舎管理体制でございますけれども、松本市と違いまして専任の警備員が正規職員を含めて十名おりますが、交代制で勤務しております。平日の場合、十九時、二十一時、午前一時、五時と、四回の庁内巡視をしておりまして、さらに、土曜日、日曜日には昼間三回の巡視体制を行っております。 また、庁舎への出入りということでございますけれども、このチェックの徹底を図る必要があろうかと思いますが、時間外に会議を行うような場合、それから一般の人が入るような場合には、事前に報告書をもらっております。その体制をとっております。いずれにしてもチェック体制につきましても、また検討してまいりたいと思いますが、警備員室でございますが、これも本年度の予算によりまして、いわゆるチェック体制のとれるように増築をいたしまして、その部屋の面でも考えております。 いずれにしましても貴重な人命、財産を守るためでございますが、今後とも防火体制につきましては万全を期してまいりたいと考えております。よろしく御指導いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 八番若林君 ◆八番(若林佐一郎君) 市長さんには、大変期待ができる決意をお話しいただきまして、ありがとうございました。 篠ノ井地区にとりましても、ただ新幹線が通過するということだけでなく、やっぱり塚田市長、ちゃんと考えてやってくれたわいというようなふうに、多少目の見えるように西口の問題、それから今お話しの塩崎沿線の問題等、ひとつ選挙も迫っていることですから、鋭意努力していただきまして、目に見えるような結果を期待をいたしますので、よろしくお願いをしたいと思います。 今いろいろ教育長先生の方からも答弁ありまして、納得をしておりますので、一日も早い実現をお願いをしたいと思います。 さらに、まだ多少時間ございますので、昨日代表質問の答弁出なかった面、今山本幹事長さんからもお話ありまして、高速道の開通後の商工観光の動向と、その対応について商工部長さんから答弁をいただきたいと、こういうわけでございます。 さらにまた、都市開発部長さんから用途地域についても答弁が昨日、時間切れでございましたのでお願いしたいと、こういうことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(高川秀雄君) 商工部長寺沢君   (商工部長 寺沢和男君 登壇) ◎商工部長(寺沢和男君) 昨日の代表質問で答弁漏れと今御指摘がありました高速道路開通後の商工観光につきまして、そのうち高速道路開通後、本市の商工業はどんな影響があったかという御質問に対しましてお答えをしたいと思います。 これは、商業面と観光面に分けましてお話をさせていただきたいと思います。 商工業につきましては、どんな影響があったかまだ調査をしていないため不明でありますが、高速道の開通前の三月上旬に市内の小売業者に対しまして、どのような影響があると考えているか、また、どのような対策を考えているのか、意識調査を行いました。その結果は、営業面ではほとんど影響がないと回答をしている者が最も高い割合を占めておりますが、全体としてはプラスの影響がマイナスの影響を上回っております。これを出店の地域別に見ますと、郊外に立地する店ではプラスの影響があると回答している店舗は見られず、郊外ロードサイドにおける競争激化を危ぐしているものと考えられます。これを総合的に評価しますと、悪い影響もあるが、よい影響の方が上回るとの回答が約四割と高くなっている状況でございます。 また、昨日から出ております財団法人浅間テクノポリス開発機構が発表いたしました高速交通開通後のいわゆる影響調査によりますと、本市は人の動きの面では周辺の市町村からの、いわゆる通勤・通学による流入人口が今後ますます一層増加すると。それから、商業面におきましては、卸売業では南信までエリアを拡大するという予測を立てております。このように県下における本市の中枢性は、ますます向上するものと大きく期待をしているものでございます。 今後につきましては、定期的に影響調査を続けていきたいと考えておりまして、今年度はただ今申し上げましたように、開通前の三月上旬に調査をいたしまして、その後もう一回、開通して一定期間経過する今年の秋か冬ごろ、どのような影響が実際にあったのか、開通前と開通後の比較分析をしてまいる予定でございます。これが商業でございます。 それから、観光につきましては二点御質問があったわけでございます。 高速道路開通後の観光客の入込み状況とございます。これは今年の四月二十九日から五月五日までの七日間にわたるゴールデンウィークの時でございますが、このときの七日間では四十五万人の方が見えております。トップは善光寺の二十五万人、これは昨年と比較いたしまして四十七%の増、次が松代で四十二%の増ということで、全体といたしましては平成四年との比較では十八%の増ということになっているわけでございます。 それから、こういった対応はどういうふうにされたかということでございますが、善光寺周辺には城山小学校のグラウンドをこの期間開放といいますか、駐車場として一応使用いたしました。松代地区におきましては二か所に駐車場を設けまして観光客の対応をしたわけでございます。 それから、河東方面の観光客誘致とその対応につきまして御質問があったわけでございますが、ちょうど高速道の長野インター、それから須坂・長野東インターに近接して、長野市の東玄関口となる河東地区の観光振興を図るために、長野市河東地区観光振興基本計画策定委員会を設置をいたしまして、おおよそ一年間にわたりまして調査研究、検討をいただいておりましたが、近く御提言がいただけるということになったわけでございます。 この御提言に基づき、今後いろいろな施策を展開するわけでございますが、具体的には道路の整備それから受入れ対策として駐車場、案内標識等の整備、それから、やはり名物となるいわゆる味の文化といいますか、グルメといいますか、おいしい食べ物をやはり提供するような形のものが必要だろう。それから土産品、イベント等の充実を図っていくと。そして、誘客宣伝につきましては、毎年行っておりますキャラバン隊あるいはいわゆる観光パンフレット等々によりまして、あるいはイベント等によりまして観光のPRをしてまいりたいと、こういうふうに考えている次第でございます。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 都市開発部長宮沢君   (都市開発部長 宮沢実君 登壇) ◎都市開発部長(宮沢実君) 昨日、その他の項で都市計画用途地域の変更についてお尋ねいただきましたので、お答えを申し上げます。 昨日お話しいただきましたように、昨年都市計画法並びに建築基準法が良好な市街地の環境を整備し、都市の秩序ある発展を図るために改正をされたわけでございます。この法律改正の主なものは、用途地域制度の整備でございまして、用途地域を現行の八種類から十二種類に、更に細かく分けていくというものでございます。 その内容でございますけれども、住居系の地域を現行第一種住居専用、第二種住居専用、住居というふうに三つに分かれているものを七種類に増やしまして、四種類を増という内容でございます。新しく設けられますのは、第二種低層住居専用地域、それから第一種中高層住居専用地域、三つ目は第一種住居地域、それから準住居地域というものが加えられるものでございます。この法律の施行が本年の六月二十五日ということになっておりまして、それに合わせて見直し基準等が示されてまいりますので、今後の作業スケジュールといたしましては、これを三か年以内に見直しを図るということにされておりますので、今年度におきましては基礎調査をしてまいりたいと。それから、六年度に変更原案の作成をいたしまして、以後地元説明会、公聴会等を行いまして、七年度に都市計画決定をしてまいりたいというスケジュールで考えておるところでございます。 なお、この度の線引きの見直しに伴いまして、御要望のありました、既に決定されております用途地域の変更については、この法改正による見直しの作業に併せて検討してまいるということにいたしておるものでございます。 以上でございます。 ○議長(高川秀雄君) 八番若林君 ◆八番(若林佐一郎君) ありがとうございました。 大変有意義な中身を生み出していただきまして、心から感謝申し上げます。 以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(高川秀雄君) 本日の会議はこの程度にとどめ、明十七日は午前十時から本会議を開き、市行政事務一般に関する質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。   午後 四時三十五分 散会...